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北野坂のペンシルビル２F・・・ペンシルビルというからには！！つまり土地セマのっぽビル。でも泣かせるじゃあありませんか。どんな場所にもパッと白木の格子戸。和の空間ができあがる。映る人影は・・・仕込に精を出す松原さんかな？あるじ 植村さんの心優しき右腕・・・
「こいつは俺についてきてくれたんだよー！俺についてくっていうんだよ！！」
って植村さん、一年前にこの店をはじめたときの話の中で言ってましたっけ・・・うううう（；O；）いい話だ～～・・・

帆布の看板も、あの時のまま・・・ううう（；。；）

「お久しぶりです・・・」
よっ！男ぶり、一段とあげましたね！！松原 秀樹さんです。

今日のワタクシの指定席・・・ここだけ端置きがカラフルなのは気のせい（＾O＾？

そして、あるじ 植村 良輔さん・・・ありゃ～（＞＜；また細かいことしてますね（＠＠
「細かいことしながら下を向いてますけれどもね、口はいくらでもしゃべれるんですよ・・・ちょっと見てください！ついにこれ買ったんです・・・・」

「丹波焼。ぐい呑み！50種類（＾◇＾）V お客さまにご自由に選んでいただきま～す」

わー。五十撰・・・お箱書きにもそう書いてるー（・。・；

「作家モノですよ！清水千代市作！！」
花押の上のサイン・・・読めにゃい（＞＜ でもさっき、ここからぐい呑みを選んでた神戸マダム3人友だち！ワイワイとっても楽しそうだったわ。女って何でも、たくさんの中から選ぶのが好きなのよ～♪ 植村さん、いい買い物されましたね♪

昭和仕込だなんてレトロなお酒も置いてあるし・・・

おおー！一品目。出てまいりました！これはまた涼しげですね～・・・キラキラしてるし～☆
「今回は最初の3品をガラスの器に入れさせていただきますね」
そうね～（＾。＾）夏ですものね・・・んん？それってワタシだけ？
「お客さんに合わせて、インスピレーションで変えちゃうんです」
へ～（◎。◎）

蓋を開けると・・・ところてん♪ さらにもずく酢。蛸の煮浸しに練り辛子。上のピンクのお花はつる紫の穂先！

「ところてんは棒寒天を使わずに、このテングサを使いました。食感と香りがもうまったく違うんですよ～！」

へ～・・・どれどれ（・。・？ これが名前だけは聞いたことのあるテングサなんだーパクッ！（＾。＾）
「あ、食べた！」
え？食べちゃいけないんですか？
「・・・え？いや・・・べつにかまいませんけれど・・・」
うん、うんうん！よ～く噛んでると海草の味がしてきますね。

うわっ！！これ、ところてん！？と言いたくなるほどの透明感とハリ！香りは・・・あ（＞＜； さっきテングサ食べたからわからない！テングサの昆布にも似たお味が・・・
「うちはもう・・・98％、自分で作ったものですからね・・・とにかく何でも作りますよ。化学調味料も使わないし・・・」
そういえば冬にカラスミ、作っておられましたね（＾◇＾）／

蛸の煮浸し。さっと茹でただけのほとんど生の蛸を鰹をきかせた出汁に漬け込んだものです。
柔らか～い（～。～）鰹の香りともずく酢の酸味、そして練り辛子が交じり合って美味し～！あ、そっか。練り辛子はところてんのためのものよね・・・？ええい、全部混ぜて食べちゃえ！
つる紫の花がお口に入ってきてこれまたほのかな酸っぱさのアクセント！

とか一人でごちゃごちゃ言っていると、引き続いて八寸！どっひゃ～ん＼（＠＠）／よくぞまあ、ここまで作りました！！

見てくださいこの、まるで生きているかのように表情豊かな宮崎産のサワガニ。笹にぶら下がったのし梅とチーズを、食べに来たかのようです。植村さん、ひょっとして子供のころプラモデル好きだったんじゃないですか？
「そりゃーもう！大大大好き！でしたね。ジオラマとか作ってましたもん。今でも息子とトイザラスなんかに行ったら、もーっ！大変ですよ」
お父さん帰ろーて言ってもお父さんが帰らないんだー（＾◇＾）ｍ

ブランデー漬けのコケモモの上に座っているあのサワガニは・・・（・。・？なにしてるんでしょね。

そのサワガニの足元には秋田のじゅんさい。特別に小さいものを選んできたそうです。

磯野波平さんの・・・じゃなくって焼き鯖の手まり寿司の後ろにチラッと見えているのが鰯の紅梅煮。左前は葉唐辛子を甘辛く佃煮にしたもの。そしてもろみと胡瓜でもろきゅーです！でも待って（●。●；

この胡瓜、カエルの形に切ってあるんです（＞＜； 細かい！！

石川小芋のきぬかつぎ。ゆかりがパラリ。

波平さ・・・じゃなくって焼き鯖の手まり寿司、いっただっきます（＾O＾）ゼンゼン鯖臭くない！かなり新鮮なネタを焼いたみたいですっ（・。・）＼

そしてこれ、水芭蕉に見立てた南瓜。葉脈の流れるような曲線・・・ねえ、植村さん、美術・・・得意でした？
「美術と体育はいっつも、５！！でした」
こういう曲線って、練習して上手くなるもんじゃないですよね（・。・）

あー。小さな鱧。穴子かと思うとこだった～。500gは・・・
「ないですねー。300gです。生で出す時はこれ以上大きいと骨が・・・」

ジョリジョリジョリジョリ・・・骨きりのいい音がします。
この鱧を皮の部分だけ湯引きにして冷蔵庫で冷やし・・・

冷やし椀物が出てきました。

キレイですね～♪ 玉葱のすり流しです。豆乳に牛乳ほんのちょっと・・・。さらに鰹の出汁と鱧の骨の出汁にすりおろした玉葱を入れて煮て冷やしたものです。
鱧の左上にスッとかすかに見えているのが棒寒天を糸状にしたもの。ツルツルとした歯ごたえが楽し～♪そして冷たくってまろやか（～。～）・・・これはかなり美味しいです！

ご覧ください！この美意識（＾◇＾）／金針菜（百合のつぼみ）を破れないように開いて花らしい感じを演出！だって金針菜って普通に使っちゃうとインゲンみたいなんですもの・・・これならキレイだわ（＾。＾）

ほとんど生の鱧を・・・確かに皮が薄い。ひゃっこ～い（＞＜）

さあ～植村さんの類まれなる器用な手から生み出されつつある次のお皿は・・・

お刺身！左がアコウ。上がケンサキイカ。右がヒラメの・・・刺身と昆布締め。

刺身のつまで何の味もしないのですが莫大（ばくだい）をヒラメに乗せて食べてみました。ぷつぷつぷつ・・・食感だけです。

これが柏の実、莫大の元の姿。
「ゼリー寄せにして刺身のつまにしたりもするんですよ・・・味はしないですけれど」
と植村さん。

「なんで莫大って言うかってうと・・・こうやって水に浸すと莫大に膨らむからなんですよ。で、不思議なのは・・・日本料理にしか・・・たぶん使われていないと思うんですけれども、これが中国の四川省で採れるってこと・・地元では使うのかな？でも日本の中華料理では見かけないですよね」

わー（●。●； 不思議な木の実ですね～。なんだかモズクみたいになっちゃいました（＞＜）
「これを後、まな板に広げて太い繊維や種なんかを取って出来上がりです」
ひゃ～一口にもならない、というかお客さんが気づきもしないかもしれないもののために！そりゃまった面倒ですね・・・

細かい包丁の入ったケンサキイカ。くっついてトルネード状になっていますが、バラバラにするとイカそうめん。長崎の知り合いの漁師さんに電話してやっと手に入れたそうです。ねっとりとして、美味しかったー（＞＜； そしてここにも手の込んだものが・・・南瓜。針のように細く切って人参の渦巻きを這わせています。ご本人は・・・
「海老が買えなかったから、これは海老のつもりです」
と言っておられますが・・・真相はいかに？
その手前にある葉っぱは防風。防風林に自生する薬草の一種。赤い根のところをしごいてカールをつけたのは植村さんなんですが・・・それを錨に見立てて錨防風と呼ぶそうです。
ほ～んとに（＠＠；日本料理の世界は不思議イッパイで面白いですよ～（＞＜；

アコウ・・・最後の一切れを惜しみつつ。この日のアコウは最高の状態でした。1日置いたら熟して、グググッ！と美味しくなっちゃったとのことっ・・・！！（＾u＾）V
と、ここでコースは中盤に差し掛かり・・・やや！（◎。◎；　

なんだ！この卵のような、頭のような・・・ものは！！
続きは次回のお楽しみ～ ｍ（。。）ｍ テケテンテンテンテン・・・イィヨッ！！

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料理屋「植むら」
住所 神戸市中央区中山手通1－24－14 ペンシルビル2F
TEL 078（221）0631
営業時間 18：00～翌2：00
定休日 不定休
完全予約制
コース5,000円 8,000円 10,000円
アラカルトは毎日変わります。
ワタシの食べたコースは5,000円で～す（＾O＾）／

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