●“ザ・シェフリンク”第56弾!一流料亭の味を遠慮なく思う存分(その1)~神戸・北野坂 「植むら」
お待たせいたしましたっ。ザ・シェフリンク第56弾!年明けの予約は去年からすでに満席~(@@ 神戸は北野坂→料理屋「植むら」。
ご紹介してくださったのは・・・
「料理が綺麗!!主が面白い!」
「植むら」を絶賛の、ザ・シェフリンク55軒目「亀嘉」は高橋 博之さん。
ワタクシ、キャンセルのお席ついにゲットいたしましたわ(^◇^V
京都は帆布のかばん屋さんに染め抜いてもらった「植むら」の文字!
ワタクシまたやっちゃいました~。気が早いものだからオープンの10分前に来ちゃいましたの(><)
あとで改めでご紹介いたしますが左はオーナーの植村さん。右が植村さんの幼馴染・・・無二の親友、松原さんで~す。
「すみませんね~、こんな時間までこんなことやってる店ってないですよね普通!あはは」
植村さん、話しながらも手の動きは止まらない。とんでもな~い!!なんだか細かいことされてますね(●。●;
黒い御影石のカウンターに、帆布のマット。箸置きにもこだわりを感じます♪
あ~ん。おいしそー。こんな所に置いていたら、知らない間に手が伸びて無意識に食べちゃいますわよ。
これは?
「ああ・・うちは湯がくにしても揚げるにしても、銀杏は注文が入ってから割るんですよ」
とか言っている間に出てまいりました八寸!!
このお皿に何種類のお料理が入っていると思います?写真をポップアップすると真上から見ることができます・・・・さあ?何種類・・・
アンビリーバボーの20種類ですよーー(@。@; よくぞここまで作りましたね・・・ゼーゼー(@@;
ことは種類の問題だけではございませんのよ!姫クワイの奥にあるカラスミ。ボラの卵を取り出して去年の12月、一ヶ月かけて作ったものです。
売っているものよりも、それはそれは優しいお味です。もうこれは好きで勝手にやっているとしか言えません。
タタミイワシは火で炙らずに北陸の郷土料理風に揚げています。筍は土佐煮。たたき牛蒡は酢漬け。
白いチョロギの乗った熨斗梅を持ち上げると、紅白なますに金箔がはらり~・・・ん(・。・?右の白い反った紙縒りのようなものを黒いので束ねた、これ。これは食べられるんですか?
「もちろんです。吉野葛で作ったこの葛そうめんを海苔で束ねて油で揚げると、ふわっとこんな形になるんですよ~」
ひぇ~、誰か大雑把な人に見てもらいたい(あ、私か~)・・・ぶくぶくぶく(@。@
小さいですね。姫クワイ。皮ごと油で揚げています。・・・・となると~。
はい!こちら松原 秀樹さん。お酒の味や作り方を説明しながらテイスティングさせてくださいました。
私の後ろの棚には・・・香川県は琴平町→丸尾本店の→凱陣!(←の紙に包んだお酒は蔵元でも5本しか作ることができなかった逸品)
そしてお次は→秋鹿。大阪は野瀬の→秋鹿酒造。農家とともに作り上げたお酒~☆
などがありました(^O^)
「どの猪口にされますか~」
「あ、そうだ!・・・」
あれ?植村さんどこかへ・・・
「・・・去年の暮れに買った新作があるんですよ~」
「ほぎゃ☆@△◎◇*~・・・・ピョ~~ン+;・’#・・」
何を話して笑ったのか・・・忘れましたが、オーナーの植村 良輔さん香川は高松出身。料理しか、していたくない愛妻家2児のパパ。平均睡眠時間2時間半・・・でも疲れない。しゃべって踊れる料理人を目指すーー!です(^^;
で。こういうことになりました。
まず常温で飲み始めて、カキ氷の中でじわじわと冷えてくる仕組みです。
梅麩。珍しく味噌漬けです。
数の子は洗うのに2日、味噌と昆布に漬け込むのに2日。ほんの~り味噌のあとに、昆布の旨味がググッと来ますよ(^O^)おいし~。
これは特注。二人用八寸のお皿。
こうやって、分けることができるんです。
こんなにも分厚い子持ち昆布・・・(●。●
これはちしゃ塔。球にならないレタス、ちしゃの茎。それに竹の節を彫っています。
丹波産の丹波黒。今年は夏の暑さで大きくなりすぎて白いひびが入った農家も多かったそうですが、植村さんのところには最高のものが来ました。
んん~ん。こってり深~い美味しさ(~。~)
お雑煮です。
以前から不思議に思っていたのですが・・・お椀の蓋になぜ霧吹きをするんですか(・。・?
「これには大切な意味がありましてね~・・・」
植村さん話しながらワクワク楽しそうになってきましたよ♪
「このお椀は、あなたの為だけに作りましたっていう意味が込められているんです」
んん(・。・?
「細かい水滴が付いていると、もしほかの誰かがそのお椀に触ったら指のあとが付きますよね。誰も触れていないあなたのためのお椀です・・・本当は茶せんでやるんですけれどもなかなかできないので・・霧吹きで(^^)あなただけのために作りました」
きゃー(^O^)ステキ~☆
「あまり甘くない餡を入れました。ボクは高松で生まれ育ったので、お雑煮には餡餅が入っていたんです。これは香川県でも高松だけみたいですけれども・・。で、どうしても餡餅で今年は雑煮をしたかったんです。でも周りから反対されまして・・・
はじめに白味噌のつゆだけいただいてもらって、後はお好みでお出汁に餡を溶かして召し上がってください」
そっかー!うおー!私は餡餅で食べたかったな~。これって今からくるって丸め・・・られませんでした(><)
植村さん。当然「あまから手帖」には出ておられますし・・・うわ!なにこれ~HANAKOで日本料理のグランプリとっておられるじゃないですか!!このお店ってオープンしてまだ半年。あなたって~あなったって~、何者?
「金沢に浅田屋って料亭があるんですけれども・・・浅田屋の赤坂のお店で働いていたんです(政○家とか超有○人とか来るとこなんですよ~)」
「このお店を開く前は西村屋熊内茶寮のメニューとか考えさせてもらってました」
ええー!すっごーい。
「でもね、四角く角張った性格がこの半年で、16角形くらいになってきましたよ。仕入れにしても、以前なら・・・おう!買ってやるよ!って感じだったのが・・・あああ、あっちの店のほうがこれ50円安かったよな~引き返そうか・・・な~・・・みたいに(^◇^)」
鯛の昆布じめですね~。明石ですか?
「淡路の南淡町の鯛です」
お人形の部屋を連想させるような可愛い器をご覧になりたい方は、ぜひ写真をポップアップ!か~わいいでしょう(^O^)
菜の花は昆布じめに。人参をクルクルっとさせるのって、より人参って言うんですね。そして一番左のお野菜が京野菜で防風。・・・はい。防風という名前のお野菜なんです。風邪の予防になると言われて防風ですって。で、軸の部分をくりくりにカールさせたのは錨の形(・・・かな?)だからこれは錨防風と言うものです。
鮫肌を羽子板に見立ててつくばねを添えています。
昆布の旨味がよくきいて、なんて美味しいこと(’。’)
次のお客さんのための二人用の八寸。こうしてわけが分かってきてみると綺麗ですね~。
食用の金箔。くれぐれも日本画や表具の金箔で代用しないように~(><)
植村さんが宮城産のこんなに大きな牡蠣を持っていることを発見。でも、白ワインじゃないとイヤ!
「え~ん、え~ん。ボク、日本料理しか・・・・
・・・なーんてウソピョン。お隣のワインバー「Carpe Diem」を経営しておられるのも植村さんなんです。で「Carpe Diem」から牡蠣にぴったりのワインとともに金澤 由紀子さんが・・・ピョンっと登場。
では、ワインも決まったことだし。牡蠣をあけましょう。
こりこり・・・・
くかかかかか・・・
かぽっ!
「わっ!当たりですね~」
うわ~、コース料理まだ中盤なのにアラカルトに目が行っちゃったわ(><)
焼き物も揚げ物もお椀も・・・まだまだ先は長~い。次回、華やかなるクライマックス。お楽しみに!!!m(^◇^)m
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料理屋「植むら」
住所 神戸市中央区中山手通1-24-14 ペンシルビル2F
TEL 078(221)0631
営業時間 18:00~翌2:00
定休日 不定休
要予約
Wine Bar Carpe Diem (カルプ ディエム)
住所 同上
TEL 078(221)0632
営業時間 同上
私の食べたお任せコースは・・・5,000円
見よ!このコストパフォーマンス!!→ とあるメニューの例
コメント
わー讃岐の餡餅雑煮じゃないですか!
白味噌の甘味と餡の甘味がお互い喧嘩しないんですよね。
これが普通の赤い味噌だときっとこの雑煮の味はでません。
皆さんはじめは「えー!まずそう」って言いますが、大抵の(甘い物がOKな)人は虜になりますよ。
これでお店出してみたらブレイクするんじゃないって言われたくらいですから(笑)
食べ方も人それぞれ。餡と汁を混ぜないで餡餅を食べてから汁をすするか、餡と汁を混ぜてたべるか。。。餡餅の餡の量も多すぎても少な過ぎてもいけないんですよねぇ。
Posted by: ワコメ | 2008年1月11日 11:24
☆ワコメさん
そ~なんですよ!ワコメさんのこと思い出しながら食べました・・・けど、コメント早っ!!
餡子の甘さと白味噌の甘さのサジ加減がポイントっぽいですね。なるほど餡の分量も大事なんですね。
中学のときの先生が高松出身で、このお雑煮を実家に帰って作った話をしてくれて、一度食べたいとは思っていたんです。でもその時は白味噌だとは知りませんでした。
神戸も白味噌なので、なじみましたよ~。一度餡餅のお雑煮お腹いっぱいでひっくり返るほど食べてみた~い。
Posted by: 早坂 | 2008年1月11日 13:02
う~ん。これで5千円はかなりのお値打ちですね。みんな美味しそうですし仕事も丁寧にされているのが伝わります!!
Posted by: tak_123 | 2008年1月11日 16:03
わお!、こ~んな八寸があったらワタクシ、お正月の三が日は
これだけでお酒を飲み続けて極楽気分で過ごせたでしょう☆
(とりあえず、この3連休はクワイを買ってきて揚げるかな・・・)
お隣のワインバーからソムリエールつきのデリバリーってのも
素晴らしすぎます。
お碗に霧吹き・・・深い、これは深いですね。
ひさびさに、じっくり考えさせられました!
Posted by: つきじろう | 2008年1月11日 19:57
☆tak_123 さん
もうtakさんならGOでしょうね!
あ、書き忘れ~。お座席、8席しかありませんので要予約ですよ(^◇^m
でもでも、これはまだ序奏に過ぎません。クライマックスは次回。乞うご期待!え!?それまで待てないからもう行っちゃうって~?待って下さいよー(><)
Posted by: 早坂 | 2008年1月11日 21:37
うーん、うなりますねぇ!早坂さんの八寸の器、似て非なるものですが、うちにもちょっとだけ似ているものがあって、早速ぱくらせていただきました!(気に入ってはいたものの、どうやって使おうか悩んでいたのです)
それに、二人用の八寸のお皿も素敵過ぎますー!鯛の昆布じめを盛り付けた器もしっかりチェックしました!家庭ではここまで大胆に器を使うことは出来ませんけれど、器も食事の内ですねぇ・・・
それにしても、香川のお雑煮も個性的ですね
実家が金沢なのですが、それはもういたって質素なお雑煮なんですよ!面白いです♪
Posted by: kn_der | 2008年1月11日 21:50
☆つきじろうさん
この八寸を作るために睡眠時間毎日2時間半なんですよ~。でも、それでも料理がしたくてたまらないんですって!(@@ つきじろうさん、挑戦してみ・・・・ちゃわないですよねー((^◇^))m んん?(-。-; ま、まさか!!クワイにはじまり・・・わー(><)
ソムリエールさん、可愛いでしょ♪愛嬌があって!
お椀の霧。私もず~っと不思議だったんですよ。どの日本料理店でも、シュッてやるから。でも本式には茶せんなんですよ。植村さんも茶せんを用意されてましたけれど、綺麗に霧状にするのは難しいって・・・。
あとさらにもう一つ。盛り付けをして一番上に何かポツンと、この八寸だったら葛そうめんのようなものを置くのも同じ意味。ほかの誰かが箸をつけたら崩れちゃう。誰も箸をつけてませんよ。これはあなただけのために作りました。っていう意味なんですって~
Posted by: 早坂 | 2008年1月11日 21:57
☆kn_derさん
和食器って楽しいですよね♪
あの、お人形のお部屋のような器。すごく気に入っても・・・(・。・?私もここで見るまで使い方わからなかったでしょうね~・・・と言うかこれが器とは思わなかったかも(><)
気に入ったもののどうやって使えば・・・ってものすごくよく分かります。
ホント!器もご馳走のうちですよね~。
kn_derさんのご実家は金沢なんですか。金沢といえば浅田屋。加賀百万石。華やかなイメージの中でお雑煮はパシッと質素なんて!かっこいいですよ♪
Posted by: 早坂 | 2008年1月11日 22:15
美しくてひと品ひと品心のこもったお皿のようで、予約が厳しそうですが是非一度伺ってみたいと思いました!
「いただきます」 と 思わず一皿ずつ呟いてしまいそうです・・・
それにしても、浅田屋さんが東京の有名店とは知りませんでした。 金沢の味が懐かしくて東京のデパートで浅田屋さんを見つけると買い求めていたけど・・あれはどっちの浅田屋さんだったんだろう?(マークを見るとどうも東京の方のようだ…)
Posted by: midori | 2008年1月12日 01:09
いい仕事してますね~♪
そりゃそうですよね!
寝る間も惜しんで作るお料理が、美味しくない訳が無い!
これだけ手の込んだ料理って、ありきたりの言葉ですが、職人のなせる技なのかな。
料理の見せ方にしても、ひとつの芸ですね。
次の記事も楽しみにしています。
それから、昨年はお世話になりました。
これからもよろしくお願いします。
Posted by: やじきた | 2008年1月12日 08:53
☆midoriさん
予約!してみればナントカなりますよ・・私みたいに(^◇^V
金沢の浅田屋さん。私も大好きで、最近忙しくて行けていないのですが、毎年夏に金沢に泊まりに行っていました。細やかな心配りと美味しいお料理。やはりクリオネmidoriアンテナにはしっかりキャッチされていたのですね!!クリオネ早坂アンテナにもバシバシ引っかかってくる料理屋ですわ!
Posted by: 早坂 | 2008年1月12日 12:08
☆やじきたさん
こちらこそ、お世話になりました。今年もよろしくお願いいたします!
そう!いい仕事してます♪
それと、もうお料理を作るのが楽しくてたまらなくて止められなくて・・・つまり寝る間も惜しんでってことになっているみたいですね。
そしてお客さんが来るとおしゃべりも楽しんで・・・。だからいっぱい笑ってご馳走食べて、楽しかったですよ~(^◇^))
Posted by: 早坂 | 2008年1月12日 12:20
これだけ手の込んだ料理が5,000円とは!
この料理だと私は日本酒ですね、
それじゃブログネタにならないか(笑)
でも、これだけあるとウコンの力も必要だな。
Posted by: ロレンス | 2008年1月14日 15:44
☆ロレンスさん
うんうん。ロレンスさんならいいお客さんです。
ワタクシのような下戸っ子がお料理だけ食べているのが、気の毒になりましたよ~。
お客さん一人につき、コース料理終了するのが最低でも2時間半。6時オープンで何回転するのかな(・。・?
Posted by: 早坂 | 2008年1月14日 18:11
初めまして。
サイト乗りして辿り着きました。
植むら・・・最近メジャーになりましたね!
隠れ家的なお店にしていたのですが・・・
予約殺到かな??
土鍋ごはん、デザートまでで約3時間は要しますから!
価格、内容ともフレキシブルな対応で
仕事してくれるお店です。
事前にCarpe Diemにワインやシャンパンのリクエストしておくと、当日に用意しておいてくれます。
Posted by: 呑むリエ | 2008年1月14日 22:56
☆呑むリエさん
こちらこそ始めまして!
あら(●。● 呑むリエさんの隠れ家、ワタクシばらしちゃいましたわね・・・ってそのまえに雑誌がばらしていたみたいですが(^^;
私も、実は3時間以上かかりました。はじめTELしたときにどうしても12、3品は出したいし~(・・・出したいし、ですよ。5,000円で)最低でも2時間半はかかるので・・・と植村さん言っておられましたっ(@@
めちゃくちゃフレキシブルのようですね!もう Carpe Diem で飲みながら「植むら」からどんどんお料理持ってきてもらって暗い中で食べたり・・・「もう、どっちの店で飲んでもいいわ」と言うお客さんおられるとお聞きしましたよ~(^◇^m
Posted by: 早坂 | 2008年1月15日 09:06