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2007年6月22日

●"ザ・シェフリンク"第32弾!都会の隠れ家のような、とっておきの懐石割烹料理店。たった7人だけの幸せ。~神戸・東門街「なが坂」

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「ザ・シェフリンク」をやっていて良かった~(^O^)と感じています。なぜなら今まで知ることのなかった美味し~いお店でお食事ができるから・・・。そして皆さんにそれをご紹介できるから。
今回の「ザ・シェフリンク」32番目のお店は、中山手通・懐石料理「なが坂」。
三宮はミント神戸「神戸リーズガーデン」。李木村シェフご贔屓のお店です。

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ここです!!
ね?「ザ・シェフリンク」してなければ気づかないお店でしょ?座席は7席。店の前にメニューや目立つ看板を出しているわけでもありません。しかも場所は夜の街「東門街」・・・のさらにひとつ入り込んだ場所。昼間は閑散としています。私も近くは通ってもここは初めてでした。
ところが正午12時に遅れること5分。一歩店内に足を踏み入れてビックリ(@@)すでに6人の上品な神戸マダムたちが今日のお食事を楽しみにワイワイがやがや。知ってる方たちにはすでに知られているんですね!
ありゃー!なんだか遅刻した生徒のようだわ!急いで用意された座席に・・・。

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上質の漆の盆の上。箸に巻かれた和紙には「なが坂」の文字。
熱いお絞りとお茶が出され・・・そして・・・

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さあ目の前で板前、長坂俊明さんの仕事が始まりました。

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「山葵は笑いながらすれ」のことわりのごとく。長坂さんが力を入れずに「の」の字を書きながらおろすと、みるみる細かい粘り気のあるフワッフワの山葵が・・・。

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まず先付としてお刺身。たまりと塩が用意されています。

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糸のようなけんさき。見事な包丁さばきです。
ああ(><)あの白身のお魚。何でしょう?鯛ではないです。鰈かな~・・・身そのものにざらつきがあって、淡白なのにしっかり味があります・・・が自信がないので何の魚かは明言を避けておきます(~_~;)


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鮪の赤身。山葵、やはりフワッとしていい香り。

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香りを引き立たせるために蛸は湯通しに。中は生で外は蛸の旨味がポッと出てますね。

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お椀がでてきました。中は何だろう~。

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鱧です!わは~出汁のいい香り(~。~)
手前は梅干を煮たもの。酸味と塩気がちょうどいい塩梅に抜けて、椀の中の調和を保ちつつアクセントになっています。

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鱧。この骨切り、見てください!とろみも付けてあるのでまるでお粥のように見えます。口に入れても骨をまったく感じません。
はー、鰹出汁。なんだか、ほ~っとしますね。

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ワタクシがほ~っとしている間に気がつけば素早く八寸が用意されていました。八寸、ちょうど7つ見えますか?

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華やかですね!ガラスの器に入っているのはムッチリとした胡麻豆腐。とろみにじゅんさい、そして海老の刺身が添えられています。
空豆の上は玉蜀黍の寄せ揚げ。思わぬ嬉しい甘さ!

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そしてこれ!焼茄子に生ハムを巻いて・・・。茄子が脂を吸うのでまったくの違和感なし。立派に日本料理です。

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美味しい山葵は、こんなにたくさん食べてもなぜだかヘーキなワタクシ(^O^)

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焼き魚は真名鰹です。

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炊き合わせが出てきました。里芋と厚揚げと芋茎です。
上にかかった粉のようなものはすりおろした青ゆず。それがなんともいえずまろやかな甘味と苦味と酸味をただよわせて・・・もう、うっとり(~。~)
板前の長坂さん。明治元年創業の懐石割烹料亭「招福楼」で10年修行されただけのことはあります。細かい仕事にまったく他を寄せ付けないものがあります。

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あ、なにやら青菜が出てきました。それに丸めたご飯を置いて・・・小さなしらすの佃煮に山椒。クルッと巻いて・・・ああ、もうご飯の時間なんですね。

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あらら?海苔の上にご飯を乗せて・・・ひっくり返しちゃいました。え?ご飯と海苔がはがれない!手品みたいです(@@)再び具を乗せて・・・巻簾も使わずにクルッ!どうなってるんだ??

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鯵を乗せ・・・ここで初めて巻簾が登場。ヌルヌルがたまんない白板昆布をはらりと乗せました。

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つややかなお寿司の出来上がり!

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まだ続きます。鉄火に、しんこ巻。

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イカに細かい包丁が入って・・・。
ところでこの包丁、見るからにすごいんですよ。もちろん高価なものには違いないでしょうが、何よりも手入れがすごい。念入りに研がれて、もうピッカピカ。こういう包丁で切られた刺身は一味もふた味も違うそうですね~。

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あれれれれ?握りまで!
長坂さん、懐石料理店におられたそうですけれど、なぜお寿司まで作れるんですか。
招福楼の後、大阪の新地の寿司屋に4年いたんですよ」
大阪の新地といえば、一流ですよ~(@@)

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赤出汁も出てきました。かすかな山椒が赤出汁の味をぐっと引き立てています。こういうところが、違うんですよ~。

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最後のご飯は、色鮮やかなお寿司です。

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手品のように出来上がったお寿司は、着物の小袖に見立てて小袖寿司と呼ばれるもの。
白板昆布の酸味が鯵と一緒になって、美味し~(^◇^) これ、お気に入りになっちゃいました♪

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青菜に包まれたおにぎりも一口大に包丁が入って・・・

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握りは鰈とイカ。

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果物はゴールドキーウィとサクランボ。

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ほのかに甘い泡立てたジュレが添えられて・・・。

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お客さんを一人ずつお見送りした後は大急ぎで夜の仕込みに。
「すみませんね。仕込みをしながらで・・・なんせ一人でやっているものですから」
いえいえ、とんでもない。それにしても日本料理の基本とはいえ、この桂剥きほれぼれしますね。まるで瑞々しい薄紙一枚ですよ。

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それがこんなに長~く(@@)ひぇーやっぱり手品だ!

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「実はボクは李さんの作る料理の味が好きでね、李さんが苦楽園でリーズガーデンをしておられたころに1年半ほど居たこともあるんですよ」
♪包丁一本、さらしに巻いて~♪
孤高の料理人が腕を上げるための旅に出る、そんな古い歌がふと脳裏に・・・(^O^) 化学調味料を一切使わない優しい李さんのお料理と長坂さんのお料理が、ジャンルは違うのに重なって見えたような気がしました。
長坂さんはちょっとした表情や言葉遣いがときどき高倉健さんに似て見えるときがあるんですが・・・いえ、ずっとじゃないですけれど何かの拍子にチラッとそんな感じが・・・。

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お客さんが帰ったあとのお店。本当に椅子が7脚だけです。これだと丁寧ないい仕事ができそうですね。
「いや~・・・もうちょっと厨房が広ければと思いますが・・・この広さしかないんで仕方ないですね」
右のさらしの暖簾の奥に、コンロなどがあります。

ところで長坂さんのおすすめのお店、どこかありますか?
「あまり食べ歩きをしないんでよく知らないんですけれども、一度行ってみたいお店はあります。お客さんがよく話しておられるお店で・・・そのお店の紹介でうちにこられたお客さんもおられます。一度電話でお話したことはあるんですけれど、向こうは覚えておられるかな・・・。フランス料理でパトゥというお店です。自分が行った訳ではないんですけれど・・・」

それではワタクシの次なるミッションは→→→フランス料理「パトゥ

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長坂さん、いい笑顔でお見送りしてくださいました。
あ~、美味しかった~(^◇^)ご馳走様です!大満足~。

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なが坂
神戸市中央区中山手通1丁目6-5
TEL 078(321)0718
昼は要予約。12:00~12:15までにはお店に入るほうがベター。
お昼おまかせ・・・3,600円 (あと2種類のおまかせがありました)
夜は10,000円くらい・・・

↑↑↑2008年10月7日にちょっとだけ広くなった新店舗へお引越し!!
神戸市中央区中山手通2丁目11-1 エル中山手1F
TEL 078(272)2332
営業時間 12:00~13:00(L.O)
       17:30~21:30(L.O)
定休日 日曜日 祝日 (定休日の翌日 昼はお休み)

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コメント

こんな素敵なのをお昼にいただけるんですか~☆
朝ならもっといいけど(笑)、お酒が欲しくなって困りそうです。
季節感たっぷりのハモも嬉しいですが、「マナガツオ」と聞いて
ピンと反応するのは関西人ならでは、という気がします。
皮がきれいですね。この銀色が剥がれやすくて、築地でも
関西から運んでくる途中でボロボロになった可哀想な
マナガツオちゃんが多いんですよ~☆

最近お寿司食べてないかも。。食べに行っちゃおうかなと思いましたよ(><)巻物の写真いいですね。つきじろうさんの動画で見たいかも~☆

☆つきじろうさん

こんなところにこんな道があってこんな小さな扉がこんな素敵なお店だとは!・・・誰かに教えてもらわなければ絶対見つけるのは無理ですよ~。

関西はハモの季節ですね~。これほど骨きりの完璧な鱧は初めてでした。必ず少しはザラッとした骨を感じるものですが・・・。

マナガツオの季節も近づきつつありますね♪
皮がそんなにはがれやすいとは知りませんでした。鮮度が落ちやすいので地元でなければ刺身はムツカシイとは聞いていましたが・・・繊細な魚なんですね。

いくら我慢していても、八寸が出てきたあたりで「生ビール!」でしょうね(^O^)
マダムたちのの中にもオーダーしておられる方いましたよ。

☆くにさん

あ!くにさんが麺以外に反応した!事件だ!(^◇^)

そう、特に小袖寿司なんかほれぼれ見入っちゃいました・・・つきじろうさん、動画の時間ですよ~。

小袖寿司、ご飯をつけた海苔をヒョイッとひっくり返す場面なんか「何でご飯が海苔からはがれないのー?」ってお隣のマダムたちと盛り上がっちゃいました。

寿司屋だとネタケースがあって仕事が見えないのですが、ここだとよく見えるので見事な仕事振りを見ること自体でかなり楽しめました(^O^)

おお!「なが坂」はぁぁぁ~♪
まるで「招福楼」と、銀座の寿司店と、西麻布の創作寿司店を、一気に楽しめちゃうような店でんな!
やはり今の時期、椀盛りはハモやんかぁ!
神戸の店のレベルの高さがよく伺える記事でした。

☆ヒロキエさん

ヒロキエさんなら店中のその日のメニュー全部食べちゃいそうなのですが・・・ワタクシ、横からおこぼれいただきますわ。
ハモ!夏ですね~。
とにかくここはお椀にしても炊き合わせにしても赤出汁にしても、出汁が絶品!美味しかったです~。

お椀と炊き合わせに目が行っちゃいます~
今日、化調効き過ぎのラーメン食っちゃったもんで
キチッと出汁で調理されたものを欲しているかも(^^;

こういう店名、最近多いですよね。
早坂さんもHNを“はや坂”に変えてはいかがどすか?

☆ロレンスさん

化調風月にやられましたか~。ビリビリビリビリ~~。

「はや坂」?んん~ん、なんだか美味しいお料理期待されそう~。「ハヤサカ」ええい!「カサヤハ」??

!!「ろれん寿」ってのはいかがでしょう?

一連の写真を見ていてうっとりしてしまいました。「贅沢」って言葉が出てしまいます。7席の幸せです~

和食ですね♡
清潔感あるお店にご主人!
好感度バツグンですね!
巻き寿司の写真すごーい。* ゚ + 。

☆バンビとヒメの姐さん

目の前で一流の板前さんが7人のためだけに作ってくださるんですものね~。確かに「贅沢~」。これ、2時間のコースです。それも贅沢~(^O^)
7人ってば、バンビとヒメと姐さんとくにさんと私と・・・後ふたり誰?って感じですね(><)

☆いぬこさん

お店に店主の誠実なお人柄が出ています。

巻き寿司作るところ面白かったです。お隣のマダムたちと、よく見て覚えて帰ろうねって感じで最初見てたんですけれど・・・ああ、やっぱりだめだ、私たちには無理だわ!と言うことになっちゃいました(^O^)

 ヘァィモゥのお碗が、なんとも魅力的ですね…私、まだ今シーズン口にしてないもので。

 こんなに素敵な昼食を口にしたら、東京のサラリーマンはバリバリと仕事をするに違いありませんね。私は、味にポーっとしてしまいそうですが…

☆takapuさん

ヘァィモゥ・・・って(^^; takapuさん、実はこっそりDJもやっておられません?

そっかー。こんなにのんびりいいもの食べたら働くのがイヤになっちゃうのかと思いきや・・・バリバリ働くようになるんですね。エライ!
takapuさんは味にぼーっと(~~)お昼寝してから午後の仕事ってのもいいですね♪

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