●"ザ・シェフリンク"第78弾!端正な一皿ひと皿。フランスの三ツ星レストランってこんなのかも~・・・('。')~神戸 山本通 フランス料理「モンテ」
「アトリエ」は黒木シェフご推薦!!地下鉄県庁前駅から北へ・・・相楽園の西北に瀟洒なお店が姿を現しました。「モンテ」です。
1年半前に、なにやらこんなすごい正統派フレンチレストランがオープンしていた模様(><; きゃー、いつの間に!!まったく!神戸からは目が離せませんわぁ(●.●;
正方形の窓と石造りの階段も印象的な・・・。 ふぅ~(-。-; 坂道、ちょっと歩きました。
かっちりと、シンプルに白で統一されたテーブルセッティング~☆
ワタクシのテーブルで~す(・。-)
お得なランチメニューもありましたが、なんと夜のメニューも一部ランチとしていただける\(^◇^)/それは嬉しい。では、夜はお茶漬けサラサラということにして・・・
まずはアミューズから・・・チーズのガレット。
カリカリのサックサクです。パルメザンチーズのような・・・発酵強めのチーズのお味が。あ!次の瞬間、溶けて消えちゃいました(◎。◎; 小気味よい食感に・・・もっと食べた~い虫が鳴き始めましたよ。
すると第2のアミューズが・・・
タラのブランダードです。こちらのオーナー、滑浦シェフは神戸のあちこちのレストランで修行したあと南仏はニームという街で3年ほど働いていました。そのとき覚えたお料理がこれ!!
本来は南仏の家庭の保存食だったそうです。でも今ではビン詰めを買う人がほとんど・・・。しかもそれが美味しくない(><; で、シェフの働いていたレストランでは昔のままの作り方でこのタラの一品を出していたそうです。
うわぁ~。タラの繊維がジョリジョリしてなんともいえない食感!!ほどよい塩加減とコク。お~いしー(~。~)
市場で買ってきたタラをほぐして骨を取り、オリーブオイルとクリームを入れて2,30分絶えずかき混ぜながら煮込んだものだそうです。なんだか・・・腕が太くなりそうなお料理ですが(><;
右に、ちょっと黒オリーブのペーストを添えてみました~♪
自家製フランスパン。ちょうど焼きたてで出てきました。普通はみなさんいくつくらい召し上がられます?
「2,3個は召し上がられますね~」
3個は多いですよねー(^O^)m とか言いつつ後ほど3個食べちゃうはめに(><;
だって・・・
ほら、こんなに美味しそう!!
しかも(@@ こんなたまらなく美味しい食べ方を思いついてしまったんですもの\(◎Q◎)/
こうやって食べると、もうパンがいくらでも入っちゃいます・・・。タラのブランダードの上に乗っているのは黒オリーブの種の周りにあるちょっと色の違う部分。滑浦シェフって芸が細かいですわね(・。-)
前菜でーす!なんて美しいのでしょう・・・。まるでフランスの三ツ星レストランのよう(~。~)
事実シェフはフランスにいる間、ヒマさえあればいいレストランの一番いいメニューを食べ歩いたそうです。
フランスで食べるフランス料理って、量が多かったり重かったりしませんか?
「そんなことないですよ・・・いい店に行けば行くほどかえって量は少なかったりします。質のよくない店に行くとどうか分かりませんが、いい店に行って胃がもたれるということはありませんでした」
へぇ~。フランスにもいつか食べに行かなきゃいけませんね(><; い・つ・か・ですけれど・・
ではこの一枚の絵画のようなお皿の細部をご覧に入れましょう(●。●)
まずはフォアグラのミキュイ。フォアグラを円筒状にして湯煎に・・・ミキュイっていうのは半分火を通してという意味。それを上にふったあら塩で・・・
さらに茶色いのはパンデピス。シナモンやアニス、グローブなどの入ったケーキのようなハチミツ入りのパンです。
チェリーをポルト酒漬けに・・・
リュパーブというフキに似た野菜。ベリーに似た味がしてお菓子に使われることが多いのですが、ここではフォアグラの付け合せに。その両端は、チェリーの酢漬け。リュパーブに酸味を添えたいときに使うみたいですが・・・ものすごく酸っぱいのでご用心!
フォアグラにリュパーブをつけて・・・
甘酸っぱいリュパーブがフォアグラと合いますね~。しかもあら塩がほどよく引き締め役になって・・・
これが、ものすごく酸っぱいということですが・・・用心して食べるとへーきへーき (v。v;
パンデピスの上にフォアグラを乗せて食べてみました・・・シナモンの香りをまずはじめに感じますね(~。~)おおー!と言うことは・・・
・・・パンの上に乗せても!
このころにはフォアグラも室温で柔らかく、より魅惑的な美味しさになってきていました。ミキュイとやらで生に近い状態なので、まるでバターのようです。次回はもっと時間をかけてこれくらい柔らかくなるまでチビチビと食べることにいたしますわ(^。^;
最後、メインに移る前にポルト酒につけたチェリー。
仔羊のロースト 茄子のニョッキ添え。
素晴らしい焼加減です。低温でじっくりと火を通したんでしょうか(・。・? この色合いにもう目が釘付け。
お向かいのお席の若いマダムのテーブルにも同じお皿がやってきて・・
「この赤いのが美味しそう~♪」
とウキウキされてました~☆
茄子のニョッキ。ズッキーニにトマト、まがり豆も一緒です。細やかに色合いを考えていますねー(・。・)
まずは仔羊から・・・。
おおー(●。●)これはひさびさのヒットですね!恐れずに仔羊の味を旨味として消さずに出しています。それがまた美味しい。しかもこの柔らかさと分厚さが口の中を仔羊の旨味で満たしてくれます(><)おいしー!!きゃー。それが2本もある\(^◇^)/うれし~い♪
まがり豆。本当にまがっています(^O^) パン3つに、ニョッキを食べるとかなりお腹が膨れてきました(><;
デザートは、季節の果物のミネストローネとフロマージュブラン。
ミネストローネ(・。・??って。メニューを見ただけでは想像できな~いっと言うお客さんが多いそうです。で、これが運ばれてきて・・・わ!ミネストローネみた~い(^O^)\とナットク。
季節の果物はパイナップル・イチゴ・びわ・ラズベリー・ブルーベリー・ブラックベリー・キウイ・チェリー・・・それにミントのシズレ(細かく刻んだもの) そんなこんなが紅茶のジュレの中に。じゃあ(・。・)メニューにあったフロマージュブランはどこー!!
うひゃん~♪そこよー底。紅茶のジュレの下にフロマージュブランが隠れていました。
あっさりとしてフルーツたっぷりでさっきまでの満腹感はどこ行っちゃたのかしら~(^◇^)m
南仏ニームからタラのブランダードをはじめ、いろんな美味しいお料理を持ち帰ってきてくださった滑浦 高行シェフで~す。
真面目で穏やかなお人柄がメニューの一皿ひと皿に現れていましたわ。フランスへ行く前と後では何かが変わったってことはありませんか?
「そうですね・・・以前は分からなかったんですけれど、本物のフランス料理ってどんなものかってこととそれを日本に持ってきたときにどのようにアレンジして日本のフレンチが出来上がっているのかってことが今でははっきりと分かるようになりました」
あー、それってすごく分かるような気がします。深海の魚、水を知らずって言いますものね。外に出て初めて自分の元の環境を知るというか・・・
・・・とか言ってたらせっかくのカプチーノが冷えてしまいますので、失礼。
ミルクの泡が生クリームかと思うくらい厚みを持って細かく滑らかです。さすがー(^。^)/
お茶請け。
滑浦シェフはチョコレートが大好きだそうで、このトリュフも特別製ですのよ!
ヌガーの中にはアーモンドとピスタチオとオレンジの皮が・・・んん~ん(~。~)女の子って幸せー・・・('。'?
小さなマカロンの中にはレモンのクリームが・・・はぁ~。
ところで滑浦シェフのおすすめのお店を教えてください。
「明楓っていう中華料理店なんですけれども・・・ランチのお得感とマンゴープリンが絶品なんですよ!」
わっかりました~。では次なるワタクシのミッションは→→→「明楓」
あのタラも美味しかったし・・・ひさびさに羊の旨味も堪能しましたよ~。
滑浦シェフ!美味しい御馳走に大満足しました。またお伺いさせてくださいね~\(^u^)/
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モンテ
住所 神戸市中央区山本通5丁目4-12
TEL 078(361)7311
定休日 月曜日
営業時間 12:00~14:00(L.O)
18:00~21:00(L.O)
コメント
私は行ったことがないのですが、嫁が前々からフランスのことを凄くほめていました。
フランスパンとバターをズッと美味しいと言っていた事のをおぼえています。
死ぬまでに一度でいいからフランスとやらの地を踏んでみたいです。
私40歳まで飛行機に乗ったことがなかったので、ヨーロッパなんて夢のまた夢です。
もし行けないなら、こちらのお店で日本風にアレンジしたフランスを感じてみたいです。
Posted by: やじきた | 2008年6月14日 08:42
☆やじきたさん
へー!!やっぱりそうなんですか(●。●;
以前ご紹介した御影の「ペルシエ」↓
http://www.kobekko-gohan.jp/2008/04/post_190.html
の平生シェフもそう言っておられました!
フランスは小麦粉がいいので、どこで食べてもパンが美味しいって。一方スイスに行くと、ストックしておいた小麦粉を使うので美味しくないそうです。
フランスのちゃんとしたレストランでフランス料理を食べてみたいですよねー。でも、フランスに行けなくても「モンテ」のタラのブランダード。南仏の風を感じました!(~。~)
Posted by: 早坂 | 2008年6月14日 12:11
早坂さん、すごい、また素敵なお店ですね~
とても私の好みのような感じがしました!みんなそう思うのでしょうが、行きたい店リストに入りますね~!って、一体いつ行けるのかしら・・・
先週、吉祥寺に御座候があったのを発見し、今日は立川でも御座候を見つけ、目が点です
神戸は意外にも身近ですが、こういう素敵なお店は、その辺じゃなく、神戸でゆっくりと楽しみたいです~!早坂さん、毎回大変だと思いますが、体調崩すことなくいっぱい食べてきてくださいね~
Posted by: kn_der | 2008年6月14日 21:19
☆kn_derさん
ホント素敵なお店でしたよ~♪
なんだか、ここまでやってもまだまだ素敵なフレンチレストランが出てくるなんて・・・神戸っ子としても驚きです。・・・まだまだ、ありそうなんですよ~。大阪はイタリアンが強いですが神戸はフレンチが強いですね。東京はどのジャンルが強そうですか・・・?
お!御座候(^。^)阪急の三宮駅でよく買います・・・って?これって全国スケールのおやつじゃないんですか(◎。◎; 回転焼とか二重焼(広島)・・・岡山出身の人はフーマンって呼んでました。西日本のおやつなのかしら・・・(><?
神戸はゆっくりとランチができますね。だいたいワタシは4時間くらいかしら(^◇^m ほかの人たちもそんな感じです~(><;
Posted by: 早坂 | 2008年6月14日 22:35
オープンした頃、一度お邪魔したきり
美味しかったのですが、何故か行ってなかったですね~
当初はこの場所にしては強気の値段設定で
いつもお店がガラガラで心配してましたが
価格を下げたみたいですね
久しぶりに行ってみたいと思います!
Posted by: ヒカル | 2008年6月14日 22:42
☆ヒカルさん
道理で!コスパすごいな~☆と感心していました。
これだけの食材をここまでの完成度とバランスのよさで提供してスゴイなーって思っていたんです。
場所の問題だったんですね。確かに駅から坂道を歩くと、ちょうどいい運動に(><;
うう、またあのタラが食べたくなってきた(@Q@;
Posted by: 早坂 | 2008年6月14日 22:54
「タラの保存食」と聞けば、反射的に名作映画『バベットの晩餐会』を
思い出すじゃあ~りませんか!!
あちらでは質素な食材の代表として出されていたんですが、こちらで
ちゃんと丹精すれば、こ~んな美味しい逸品になるんですね☆
お肉のローストも野菜のミネストローネも魅力的ですが、やはり
タラの食べ方の理想系を示すという点で、こちらのお店は
ただものではない!ってことが察せられます~☆
Posted by: つきじろう | 2008年6月15日 00:04
☆つきじろうさん
おお~!『バベットの晩餐会』・・・でタラ(><;覚えてないーじゃあ~りませんか(^◇^;
覚えているのはバベットの得意なウズラ料理「私のウズラちゃん」ってウズラにキスする場面と、ウミガメ。バベットが行商の魚屋からタダでヒラメを買う場面・・・。
タラは思い出せないよ~。
オリーブオイルとクリームでほぐしたタラを2,30分、絶えずかき混ぜながら煮ると完成\(^◇^)/塩加減も絶妙で、何よりタラの繊維のジャクジャクとした歯ごたえがたまりませんよ!!
Posted by: 早坂 | 2008年6月15日 09:49
はい、タラの干物。あの映画に出ていたのは、バベットが来る前の
村人たちが日常食としていたもので、「粗末な食卓」の象徴でした。
それをプロが丹精すると、こんな立派なレストランメニューに・・・♪
Posted by: つきじろう | 2008年6月15日 10:25
☆つきじろうさん
干物!ですか~。ということは年末に市場で売っているあの巨大な・・・ボウダラ用のあれですね~☆ 覚えが・・・ナイ (ズルリ~(@。@)
「粗末な食卓」の象徴・・・日本で言えば麦飯のようなものですね!
「モンテ」では干物ではなくって塩漬けのタラを使っているみたいでした。
レシピ、見っけ~♪↓
http://cookpad.com/mykitchen/recipe/517914/
干したタラを使ってますが、塩漬けのほうがベターと、別のレシピに・・・
でも、これ↑って見た目がぜんぜん違いますね(><;
やっぱり、滑浦シェフの作ったものの方が・・・ごめんなさい!美味しいと思います(。。;
Posted by: 早坂 | 2008年6月15日 12:34
早坂さんのことだから、
近い将来、番外編ーーー!! とかいって
ほんとうにおフランスに行っちゃったりして・・・
シェフリンクで、シェフが、
「僕のオススメはフランスにある・・・」なんて
言ったら行ってしまいそう!
というか是非やってもらいたいです~☆
Posted by: 蓮花 | 2008年6月16日 09:43
☆蓮花さん
ええーおフランス、遠いざますわ~(><;
おまけに広いしぃ言葉は通じないしぃ・・・←シリゴミチュウ
>「僕のオススメはフランスにある・・・」
わっ!まだ言われたことないですぅ。
「神戸でお願いします(。。)m 山がないとどちらが北かわからなくなりますもので・・・」
蓮花ちゃん・・・付いてきてくれる?
Posted by: 早坂 | 2008年6月16日 12:01
わー!知らん間にえらい進んどる・・・。
(ギュールとどっちにコメしようか迷ったんです)。
ここ、行きたいんですよねー。私のブログで取り上げた大阪の「アキュイール」のマダムも、今神戸で一番気になるレストランだと仰ってました。
プレゼンがモダンで、いかにも今の時代のレストランって感じですね。個人的には、やはりタラのブランダードが気になります。実はフランスの地方料理って総じてあんまり美味しいと思えなくって・・。レストラン料理は別ですけど。そのあたりが、むしろ地方料理に美味いモンがゴロゴロ転がっている印象のイタリアンと違うところなのかも知れませんが、それを、どう洗練させ、美味しくしてくれているのか、興味津々であります。
ま、いずれにせよ、メッチャ行きたいけど、しばらくは禁欲、です(涙)。
Posted by: はすざわ | 2008年6月24日 00:26
☆はすざわさん
おおー!!はすざわさん\(^O^)/はよ来な火金の週2回ペースでどんどんすすみますよ=3
ということは大阪にまで評判が!んん!“一番”気になる、なんて素敵なマダムから言われたら我が事のように、嬉しいわぁ~(^◇^)
「プレゼンがモダン」!!
いいことおっしゃいますね~。まさにその通りです。フランスの地方料理を洗練させた形で出す!
タラのブランダード!ジャガイモを入れたりもするみたいですが100%タラだったので、あの魚の独特の歯ごたえが冴え渡っていました(><)おいしかった~(;O;)
禁欲が解けたときには!!せひ味わいに行ってみてください~(^。^)m
Posted by: 早坂 | 2008年6月24日 10:29
凄く興味あるお店ですぅ~行ってみたい♪
フレンチってデザートの後のお茶菓子とかあったり、デザートの前の、ちっちゃなデザートがあったりする所が多い気がするのですが・・・・それって普通なのですか?ペルージュやラ・グラース、ギュールも??お菓子大好きなのでご機嫌ですが♪
Posted by: キヨキヨ | 2008年7月11日 12:46
☆キヨキヨさん
ここは美味しいですよ~(^◇^m ぜひぜひ!!
デザートの前のデザートはプレデセールって言って、メインをガツンと食べて火照った体を落ち着かせたりお口直しに食べてデザートに備えさせたりするみたいです。
プレデセールの前にプレデセールがあって・・・それが何回繰り返されてもいい\(^◇^)/っていう、わ~!もうこれはキヨキヨさんだけじゃないわ~すべての女の子の夢みたいなこともあるみたいです(・。-)V
あと、前菜が2回あったりする場合もありますよ~。
Posted by: 早坂 | 2008年7月11日 15:05