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2008年04月22日

●【ザ・シェフリンク再訪編】!!‘おいしい’のために働く農家の人たちと共に~北野 山本通「フランコ ジャポネーゼ マツシマ」

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「4月に入ったら貝塚の王子さんから‘宵掘り筍’が届きます。木積の筍です。あ、でももしそれ食べはんねやったら確認の電話してください。まだなかったらないで‘ほなまた’でよろしいですので」

貝塚(・。・? 王子さま~(*u*)よいぼり~(@@?

先回→「フランコ ジャポネーゼ マツシマ」を訪れたとき松島シェフはそんな謎めいたことを口にしていました。
大阪出身の松島シェフが貝塚というからには大阪府貝塚市のことでしょうね。そして王子さん(・。・?大叔父さんの聞き違いかなー(><; でもまあ、4月になってだいぶ経ったしTELしてみました。筍、入ってますか~。
「生でも食べられるくらいの真っ白な筍が、はいってますよ~!」
\(^。^)/わ~い=3・・・でもその前に・・・

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これ、何かわかりますか?ワタクシもはじめてみました。カーバイトランプです。
下にカーバイトと呼ばれる黒い炭化カルシウムが入っています。容器の上部の水を少しずつ垂らすとガスが発生し、そこに火をつけたのがこの状態。
独特の硫黄にも似た匂いをさせて淡い光を発する・・・・明治時代の懐中電灯・・・屋台の灯り・・・ガス灯の灯火・・・です。

さて、草木も眠る丑三つ時(深夜の2時)このランプの灯りをもとに農家の王子善裕さんは竹薮に入っていきます・・・

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筍の出てきそうな地面のひびにはすでに昼間つけた印が・・。それを掘り起こしたのが、これ。

貝塚市木積は赤土で水分養分が豊富~♪そのうえ農家の人が竹林の土起こしをして藁までまいて・・・筍は過保護の極みで育ちます。掘り出されて光が当たると、筍は鹿などに食べられないよう一気にアクを出します。
でもこのたびはチト事情が異なります。カーバイトの弱~い光で真夜中に掘り出され、ムシロに包まれ、アクを出す暇もなく・・・

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・・・・神戸の「フランコ ジャポネーゼ マツシマ」は松島朋宣シェフのもとへ~・・・いらっしゃ~い(^◇^)/

(ちなみに、カーバイトランプと掘り出されたばかりの木積の筍の写真は、松島シェフが王子さんのところに行ったときのものです)

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そしてその特別な筍にありつこうとせっせと坂道を登っていつものテーブルについたのは、木積の鹿ならぬワタクシ(・。-)V 今日はピンクのガーベラだわぁ(~。~)なんてほざいている人間でございます。

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まずは突き出し。
→「インカのめざめ」を使ったコロッケ。下はトマトソース。アサツキを散らしています。
「これオレンジ色で甘くって美味しいんですよ~(><; 熱いうちにどうぞ」
とソムリエールの幸野さん。

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わっ(●。●)ホントだ。ねっとりしてサツマイモか栗きんとんみたいですね。
「以前は豚足を細かく切ったものや蟹を入れたりしてたんですけれども、もうこのじゃが芋が強いのでじゃが芋だけのコロッケになりました。
インカのめざめって、ちょっと名前がすごいんですけれども、最近では高級なスーパーでも見かけるようになりました。私もこれが大好きで、残ったらもらって帰りたいのに・・・残らないんですよ~」
って(><; 幸野さんなに言ってるんですか(^◇^m でも明らかに『あ~美味しそ~』と思っている幸野さんの横で食べたこのコロッケ、ものすごく美味しいです。
松島シェフ~!!幸野さんと私の分、あと10個くらい作ってくださ~い(^O^)/ 

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バリッとした本格的なバケットが出てきて、いよいよ本番です!

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木積の筍!!米のとぎ汁や糠でアク抜きしなくてもこの透けるような白さ(●。●; ときどき、櫛になったところにとぎ汁の白い塊が残っていたりすることがありますよね~お袋の味ですけれど(><) もちろんそんなこともありえないので、なぜだかひんやりとした静けささえ漂わせている筍でございます。

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さて・・・お味は。んん!?これは?トウモロコシ(◎。◎)それをさらにみずみずしくして、最後にほんのかすかにアクを感じますね。ほ~~。
「このお料理とワインを合わせていただく時は、いつもトウモロコシと合わせるようにイメージしていただいているんです」
あ、そっかー。これに合うワイン???幸野さんなら何をおすすめするんでしょうね~♪

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そして~中に隠れていたのは!鳴門の鰹!!と淡路島の新ワカメ。瀬戸内海でも鰹が獲れるんですか(・。・?
「小さいですけれども獲れますよ。ただ鰹は割ってみないと良し悪しが分からないので買う時、恐いですね」
と松島シェフ。この鰹みたいに横に縞の入ったのが新鮮だって聞いたことあるんですけれど・・・。
「ああ・・・古くなると縞が擦れて消えちゃいますね。もちろんそういうのは買わないんですが、縞がちゃんと入って良さそうに見えても買って帰って切ってみるまで身がどんなかわからないんですよ。魚屋も分からないみたいです」
へ~、これは非常にあっさりとしてみずみずしい鰹ですね。筍との相性は抜群です。さらに新鮮なワカメも!そして・・・

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うわぁ!これ、セルバチコですね。植物音痴な私でもはっきり分かりました。胡麻に似た味。それも、ものすごく濃厚な!葉の分厚さのためか、噛み応え充分(><) しかもそこに大量にかかったビネグレットの刺すような酸味!びっくり~(◎。◎; ちょっとこのセルバチコ、普通じゃないですよ~。
「ええ。独自の考えの方が作っておられましてね・・・農薬も肥料も一切与えずに土の力だけで・・・って。だから注文してもない時はないんですよ」

淡白な筍と鰹に濃厚な味のハーブと目の覚めるようなビネグレット!しかもこの味の組み合わせがバラバラになっていないところがスゴイ!ね、松島シェフ!
「え?ああ・・・味がバラバラになるのなら一つのお皿に入れる理由がないじゃないですか」
んん(・。・ そうだけど・・・私なんかそうなるけど・・・エヘ(><)\

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濃厚なえんどう豆のスープが出てきました。今日はもう春真っ盛りメニュ~ですね!
真ん中は吉野葛で作ったブランマンシュ。そこに海老と菜の花、さらには自家製はっさくのジャム。

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えんどう豆の風味にはっさくが華やぎを添えていますね・・・・とそこに松島シェフが・・

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「早坂さん、ちょっとこの香りをかいでください・・・」
んん?くんくん・・・甘い香りですね~。さっきの筍?

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「そうなんです。これは木積の筍の茹で汁です。昆布と鶏肉のブイヨンと筍。後は水だけです。
もしよかったら香りだけでもと思って・・・」

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いえ、ちょっと飲ませてください。あんまりいい匂いだから・・・甘~いですね。さっきのトウモロコシのような味ですよ。そして最後にいい感じに渋みの残る・・・とか言いつつ全部飲んじゃいました(><)

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メインが出てきました!今日は前菜で盛り上がっちゃいましたが(^◇^m 忘れちゃいけません。メインまだでした。
明石の天然鯛と新じゃが、新玉葱にウドの千切りです!

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かわはパリッと、身はふっくら・・・。緑のソースはニンニクを3回ブランシールして(茹でこぼして)青葱とオリーブオイルをミキサーにかけたもの。赤いのはピリッと甘~いパプリカのジャム!
2種類同時につけちゃいましたが、実際は緑のソースばかりつけてパプリカのジャムはなめちゃいました(>u<)

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そしてこれ美味しかったー。新じゃが。外はパリッとして中ホクホク。松島シェフにしてはじゃが芋の表面に塩を振っていたのが珍し~。でも、これはこの方が美味しかったです。

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ソムリエールの幸野恭子さん~♪ 写真を撮ろうとすると・・・
「また遊んでるって言われないようこれ持っていよ~っと」
ううう(>。<)なんてチャーミングな方なんでしょう。手にしているのは5月に松島シェフが自費出版するレシピ本。それの色校正用の見本です。おいしい、たいせつ。のあとに‘マツシマの家ごはん’って文字が見えますね~。スーパーの買い物の仕方までかわいいイラストで書いてあってワタクシ即、予約しちゃいました\(^◇^)/お料理上手になれるかな~(^。^)
「料理教室を開いてちょうど5年になるので、形になるものを残したくって・・・」
と松島シェフ。

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プレデセールです。苺のソルベに烏龍茶のジュレ。そして、ここにも筍に関連したものが!!ブランマンジュです!
筍が運ばれてくる時に大量の竹の葉も入ってくるそうですが、それを牛乳の中にたくさん入れて煮出して作ったのがこのブランマンジュ。

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苺のソルベの甘みを烏龍茶のジュレの苦味が押さえ、ブランマンジュの甘みは竹の葉の渋みでさっぱりと・・・さあ、これでデザートを食べる準備が整いました(^O^)V

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わ~(◎。◎)手付かずのデザートワゴン初めてですよ~。
「え?そうでしたか?いつものように全部お入れしてもよろしいですか」
ハ~イ(^◇^m

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コーヒーと一緒に~・・・

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左から・・・リンゴのタルト・チーズケーキ・チョコのテリーヌ・カスタードプリン・オレンジのゼリーっでっす!!

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え!?なになに?さっきの色校正用見本ですが、ワタクシが今日食べたものとそっくりなもののレシピが・・・ポップアップで読めますでしょうか?
皮付きの魚をパリッと焼く方法・・・フムフム・・・あの緑のソースの作り方と・・・むむむ、魚は身のほうに塩をふりフライパンでゆっくりと・・・皮目が7.8分焼けたら火を止めて裏返し、へぇ~(●。●;余熱だけで身のほうはふっくらと焼いて煙が出ないように気をつけて~ええ~!ぜんぜん私とやり方違うじゃあござんせんか(^◇^; なんだぁー(><)

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なんでここのチョコのテリーヌはこんなに美味しいのよー(;。;)

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リンゴのタルトもー!あ、チーズケーキと・・・甲乙つけがたし(><)

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プリンも!でも、チョコのテリーヌが実は一番好きかも(><;

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あ~松島シェフに幸野さん。ごちそう様でした!美味しかっただけじゃなくて、ここには書ききれていない発見が今日はたくさんありました。また遊びにまいりますわね~(^。^)/

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キュイジーヌ・フランコジャポネーゼ・マツシマ
神戸市中央区山本通3-2-16 ファミールみなみビル1F
TEL:078(252)8772
定休日 水曜日
営業時間 11:30~14:00(L.O.)
       17:30~21:00(L.O.)

Aコース・・・・・・・3500円(税・サ別)

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コメント

筍の季節ですね~!
そういえば、アクの出てない筍、確かにトウモロコシ、
それもヤングコーンに近い味がする。
さすが!早坂さんの味判定!
今年初めて、あまりにアクがなくて生のままスライスしてかじってみたけど、ほんまうまいうまい。止まらんでした。(*^_^*)
関西の筍やったら、もう得もいえん旨さやろうなぁ…(涎
そうか、アクがないのは直接おだしで炊けばええんですね!なるほど!
ブイヨンとか。。。美味しそう。。。
すごいなぁ、どんな筍になっちゃうんだろう!オヨダがオヨダが…

ところで、セルバチコって知らん~~~!と思って調べたらワイルドロケット?
知らん~~!ミズナみたいなロケットか???
ハーブのおばさん、そんなん教えてくれんかった~~!
探して食べてみよ~~~!

☆midoriさん

さすが!midoriさんはすでに・・・ポリポリ
ワタシ的にはカーバイトの光の中で・・・採れたての皮を剥いて・・・真夜中、竹薮でポリポリと~ウヒャ~ン(><;・・・・止めとこ(-O-;

マツシマのは昆布の甘みも加わってたのかな~・・・ヤングコーンというよりはトウモロコシをジューシーにした感じ!
茹で汁って・・・普通飲むかぁ?って感じのものが甘くって旨味たっぷりで、平らげちゃいましたー(><;

セルバチコはメバチコの一種でってちゃうちゃうちゃいますぅー。
ルッコラの形違いみたいなもので、↓でこれの花を食べていました。
http://www.country-online.org/kobekko-gohan/2008/04/15/#000265
ここのセルバチコは、ものすごく濃い味で、たぶんこれだけでもお腹いっぱいになるかもしれないと思えるほどの野性味いっぱいの品でした。
松島シェフは農家の人と直接知り合いになっていろんな野菜仕入れてくるから、ちょっと普通の野菜じゃないものを食べさせてもらえますよ。

筍、子供の頃はあまり好きじゃなかったんですよヾ(^o^;)
でも親戚のお寺の竹林で自分で掘ったモノを
食べてから好きになりましたヽ( ´ー`)ノ
“インカのめざめ”って女性には人気ありますよね~
私は普通のいもの方が好きです。
えんどう豆のプール、気になりますね~

こちらに寄れば、つい見とれてしまいます。
こんな料理を食べてみたいなあ!って、いつも思っていますが、1歩が踏み出せません!
何かの機会に、頑張ってこのようなお店に行ってみますね!

レシピ本、社交辞令じゃなくて本当に買いたいのでぜひ
ご手配を~!あ、自分で電話するほうがいいですか?
「神戸っ子ゴハンで見ました!」と言って・・・☆

カツオの縞模様の話、おぼえてて下さったんですね。しかし
瀬戸内海で獲れたカツオなんて初めてお目にかかりました。
いや、それ以上に驚きはタケノコのゆで汁のスープ!?
うーん味わってみたい・・・♪

☆ロレンスさん

ロレンスさん、筍掘りしたことがあるんですか!!いいですね~☆
私は芋掘り遠足というのを小学校の時に体験して・・・その場で食べられなかったからあまり感動は(><;なかったなー。やっぱり自分で掘ったのをその場で・・・っていうのが子供にはいいですよね!

インカのめざめ、やはり焼き芋と同じく女性好みでしょうか(^◇^m

えんどう豆のプール、いやお風呂。美容にいいかもー(><

☆やじきたさん

そうそう、その一歩が・・・男の方って緊張されるみたいですね。やはり社会性がお強い。女はその点どこへでも~。気楽なもんですよ~(^◇^))//

☆つきじろうさん

つきじろうさんがこの本を買えば値打ちがあるでしょうね!だって、絶対に使いつくすでしょうから!!ご手配は・・・えと?どないしましょ?・・・あ、1,050円です。本ができるのは5月ですからね~。

そうなんですよ!フィッシュマーケットでつきじろうさんからご伝授いただいた新鮮な鰹の見分け方!!ためになりましたね~☆
瀬戸内の鰹なんて、ワタシもビックリでしたよ~。

筍の茹で汁、飲めるんだからすごいですよね。しかも美味!恐るべし‘宵掘り筍’!!

早坂さん、こんにちは!すごいですね!春だよーって思いますね~!緑が鮮やか~♪そして、たけのこ、本当にみずみずしそうです。
今回の注目の一つは、パプリカのジャムです。娘が去年、”トマトのジャムが食べたい。作って~”って言ったのですが、じゃむぅ・・・!却下!だったのです、、、(トマトのジャムは人参のジャム並みにありえる話ですが・・・)
パプリカのジャム、きになりました!

でも、私もチョコレートのテリーヌが食べたいです~☆

☆kn_derさん

春だよー!春の雨と昨日の晴天で六甲山脈の色がいっせいに変わりましたよ~♪淡い緑に\(^O^)/

‘トマトのジャムが食べた~い’お嬢ちゃま!将来有望だわ。だって玉葱のジャムだってあるんですもの(@@↓
http://allabout.co.jp/gourmet/italiancuisine/closeup/CU20040728P/index.htm?NLV=NL000300-174

パプリカのジャム・・・今度、神戸そごうで期間限定で売ると言ってたような~~・・・チョコのテリーヌは売り出すみたいですよ。ってもう1度確認しとかないと(><;

早坂さん、レシピありがとうございます。たまねぎのジャムって美味しそうですね、、、考え方変わりそうです(まだ変えないのかー!と言わないで~)

そうそう、転勤で東京に来た主人が、GW前から自社に出張なんです。主人の実家も、出張先も神戸なので、この土日は娘と二人、神戸に行きます☆

☆kn_derさん

わぉ(^◇^)土日、晴れるといいですね~!!
引越しお疲れ様でした(。。)m

あの情報によればどんな野菜でもジャムにできそうですよね~。ワタシはパプリカのジャムに味をしめちゃいました!

それとチョコのテリーヌは・・・正式名はテリーヌ・デュ・ショコラって言うそうですが、お店で販売することになったんですって~☆・・・やっぱ、人気があったのね!!
んでもってさらに朗報は、ゆくゆくはネット販売もする予定だそうです!

kn_derさんも神戸に気をつけて帰って来てくださいね~(^。^)

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