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2007年10月23日

●【ザ・シェフリンク再訪編】同じ料理を二度同じ客に出さないことを自分に課したシェフ~神戸・北野 フレンス料理「ル・フェドラ」

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神戸は北野の誇るべきプチ・メゾン。フランス料理「ル・フェドラ」。
もう!ここを再訪しないことほど愚かなことはございません!ワタクシ、決して大げさなモノイイをしているわけではありませんのよ。

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さあ!前と同じテーブルで同じお昼の一番安いコースを→( ここ、クリック♪ )オーダー(^◇^)
もし1年に1度しかこないお客さんがいたとしてもオーナーシェフ梅原崇人志さんにとっては大切な常連客。以前何をオーダーし、どんな食材、味がお好みか・・・全部ノートにとってあります。

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これだけは定番。お料理を待つ間出されるアンチョビとクリームチーズのプチシュークリーム。

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がっしりとしたバケットもスタンバイ。「ジャン・ムーラン」出身のシェフのお店をいくつかお伺いしましたが、どこもこの正統派フランスパンをだしているように思います・・・が、いかがでしょう?

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プチシュー♪アンチョビがクリームチーズに風味を添えて、食欲を掻き立てるんですよね(^◇^)
いつだったかワタクシ、梅原シェフにさんざん自分の食べ物の好みを話しました。バターが大好物なことや・・・んんー、あとは・・・本人が忘れるくらい盛りだくさんの注文(^O^)

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ということは今回!どんな料理が出てくるのでしょうか!

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メタリックに輝くお皿に「烏賊と蛸ととり貝 ル・フェドラ風サラダ」!!
みずみずしいセルフィーユにディル、そしてエストラゴンが乗っています。

「ハーブも、飾りではなく全体の味の構成の一部だと考えております」
と、メートルドテルの武丸勉さん。そうですよ!ハーブだって「全体の味の構成の一部」になるべきですよ!!(●。●* と思わずアイ・オープニング。目からウロコな言葉を聞きましたわ!

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この、色濃く野性味を帯びたエストラゴン!!
冷たくって、ドレッシングにコクがあってすっぱ~い(^◇^)
ヨーグルトとバルサミコ酢、くるみ油のドレッシングです。私が酸っぱいの好きなこと、なぜご存知なのかしら?
烏賊と蛸はとり貝と同じ厚さ。全部とり貝みたいな感じ(^O^) 武丸さんいわく・・・
ジャン・ムーランでは特にサラダを作ることに力を入れていたそうです」
そういえばサラダって繊細で・・切り方、さらに季節の移ろいによる野菜の変化。そのために変わってくる水切りの時間・・・とにかく家庭ではなくレストランでプロの作るサラダを出すのって難しそう・・・。

「わたしも別のレストランですが、お客様の目の前でシーザーズサラダを和えさせていただいておりました。・・・満足いくものは・・・10回に・・・んん・・1回でした」
万事控えめな武丸さんのおっしゃることなので、謙虚にそう言っておられるだけだと思いますが・・・(^^;

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次のお料理を待つ間・・・バケットにバターをたっぷり(^◇^) 銀のバター入れの底には氷が入っていて、バターはいつも最高の状態。

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うわ~\(^O^)/「いたや貝の焦がしバターソース」!!!
驚くほど香ばしい、いい匂い!思わず顔をお皿の上にかぶせてしまいそうになりました(><;
ゴマと、目に見えないくらい細かく刻んだベーコン。そしてあさつき。添えてあるのはアンディーブです。
先回は帆立といたや貝が、半分ずつだったのですがワタクシどちらかを選べといわれれば!!味の濃厚ないたや貝なんです!
こんなにポコポコとまるでたこ焼きみたいに(失礼^^;)いたや貝を食べることのできる幸せ(~。~)しかも大好物のバターソースで!!

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うひゃ~ん♪お~いしー(●。●)
アンディーブは苦い野菜ですが、一つまみの砂糖と一緒に炒めると苦味は消えます。

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お皿をバケットで拭いて・・・。このソース一滴たりとも・・・いえ、1mmたりとも無駄にしたくありませんわ!!

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あ♪ 梅原シェフ。ソースパンを手にしています。右にはメートルドテル武丸さん。神妙にスタンバイ。

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お!まぶしいライトがともりました!若いコックさんが一心にお皿の淵を拭いている模様。

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武丸さん、110℃に温められたお皿でやけとをしないよう布巾をはさんでお皿を持っています。もちろん、お料理のさらなる最終チェックをしながら・・・。

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うっは!綺麗ですね~。
手前はニューカレドニア島の天使の海老とも呼ばれるシラサ海老。その奥はスズキ。
ソースはまたまたバターのソースですよ~。ブール・ブラン。白ワインとバターに酸味の効いたエシャロット、数種類のハーブにフランス産の粒マスタードを入れて煮詰めています。さっきのソースパンがそれだったんですね!
さらに、野菜にはブラン・シールという隠し技を・・・。海水より濃い塩の湯に一瞬通します。すると色鮮やかになるだけでなく旨味も逃げません。シールされちゃうのかな?で、その直後に炒めるんですね~。・・・って全部、武丸さんに教わりました(^O^) 

・・・で、で、今回のワタクシの特別オーダー・・・

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エルメスの動物の絵のお皿でいただきたいの~。
ハイ!出てまいりました。これはフランスのアフリカ年を記念してエルメス社が作ったお皿です。
んん~ん。う・れ・し・い(^。^)
あ!でもバターソースは作ってから5分で味が変わってしまうから・・・早くいただかなくっちゃ・・・

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スズキのポアレもブールブランソースで、ねっとりとろ~り酸味でさっぱり~(~。~)

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シラサ海老・・・。さっきの焦がしバターソースとはまったく違う・・・でもバターソース。バターのコクに酸味が加わるとこんなにも美味しくなるんですね~。

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わ(^O^) しまうまが出てきた!お皿によって動物が違うのでお料理を食べてみないと何が出てくるかわかりませ~ん。

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デザート・・・どんなかな~・・・

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パイナップル、葡萄そしてライムのゼリー寄せにヨーグルトのシャーベットを乗せて・・・。
運ばれてくる直前にジンジャーエールを少々。お口に入れると・・・シュワ~~(*^_^*)おいしー。
この散っているハーブは?フルーツの酸味と合わさって青じそのような感じがするんですけれど・・・。
「あ、それはミントでございます。シズレという切り方で、ミントも飾りではなく味わっていただこうと・・・」
おおー(^O^)最初の「ハーブも全体の味の構成の一部」。これに戻ってきましたよ。

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確かに、ミントの入った一口と入っていない一口がまったく違っていて変化を楽しめます。
でも・・・このデザート、もう来年までお預けかしら。寒くなってきたから・・・・。

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梅原シェフが味見に味見を重ねて作り上げたがっしりとしたブレンドコーヒーで、ほっ(~。~)
これはもう、私のためのオーダーメイドのメニュー。しかも私の好みに合っているというだけではなく、私の想像をさらに超えた美味しさでした!!

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今回は武丸さんと話が弾み過ぎて梅原シェフは恐縮されながらもディナーのための買出しに出てしまいました。
どんな話に花が咲いたかって?
それは・・・「ザ・シェフリンク盲腸線」。
来月、武丸さんと「ル・パッサージュ」に潜入いたします!!しかも「フランス料理はナイフやフォークを使って、ただでさえ凝ってる肩がますます凝る」と言い放っている中華料理界の最長老「紀元」は黄さんも伴って!!(@。@)もちろん、武丸さんと黄さんは初対面です!
武丸さんはシェフではありませんがリンクと言うことで「ザ・シェフリンク盲腸線」としちゃいます(><)・・・なんで盲腸線かって?それは、そこからはどこにも行かないからですよ。

でもその前に、まず私がアメリカから帰国しなくっちゃね!

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ル・フェドラ
神戸市中央区山本通2-14-18神戸マンション1階
TEL:078(252)8337
営業時間 11:45~LO14:00 17:30~L 21:00
定休日 水曜日(祝日の場合は、その翌日)

ランチメニューディナーメニューワイン~1ワイン~2ワイン~3

後日!
ああ~ん梅原シェフの写真撮れなかったワンとのワタクシの一言で・・・ではこのワタクシがお撮りしてお送りいたします!!メートルドテルの武丸さん、自ら梅原シェフを激写。CDに焼いて送ってきてくださいました。身内でないと見ることのできない梅原シェフ。ファン必見の映像です↓↓↓(→のあとクリックすると写真を見ることができます)
働くときは→目にも留まらぬ速さで動き・・・弟子を丁寧に→教え♪でも本当はヤンキーの真似もする→やんちゃ坊主!!それがこの→梅原崇人志シェフで~す(^◇^)V


☆オハイオより☆(→の後をクリックすると写真が出ます)

典型的なオハイオの街並み。→なんだかんだあってもゆ~たり暮らしてま~す。ん!?もっと樹に囲まれたお家がお好みですか?ならば→こ・ち・ら・・・・いっかが~(^◇^)退屈しそう?ん、だって休憩しに来たんだもの(^O^;
紅葉の季節に滑り込み~。ほらもう→2日後には色づき始めました !!

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コメント

早坂さん

いつも更新を楽しみにしています.
「ル・フェドラ」に再訪ということで,テンションが上がり,思わずコメントしている次第です.
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神戸は北野の誇るべきプチ・メゾン。フランス料理「ル・フェドラ」。
もう!ここを再訪しないことほど愚かなことはございません!ワタクシ、決して大げさなモノイイをしているわけではありませんのよ。
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よく分かります.僕も,「ル・フェドラ」には何度も行っています.
そして,再訪編のレポートを心待ちにしていました.
前回の早坂さんの「ル・フェドラ」のレポートを読んだ後,僕もまた「ル・フェドラ」に行きたくなり,行ってきました.
今回のレポートを読んで,また行きたくなりました.

ところで,クリックするのは,「グルメブログ」のボタン
で良いのでしょうか.

僕は,7月1日にラトリップにて偶然,早坂さんをお見かけし,岡田さんを通じて,ご挨拶した者です.

☆tomoさん

あのときの方ですか!
ラ・トリップでお声をかけてくださったとき、とてもうれしかったです。あの日、魚のココット鍋を食べたのは覚えていますが・・・なんと!7月でしたか!!(暑い季節でも美味しいお鍋でしたよ^^;

tomoさんは常連さんの先輩ですね。
梅原シェフの作るtomoさんのためのお料理はどんなですか?

「ル・フェドラ」訪問がますます楽しみになってきました。
私のために作ってくださるお料理が今後どんな風に変化していくか・・・・。たま~にレポートしますね。

クリックありがとうございます。そう、「グルメブログ」のボタンなんです。

早坂さん

ラトリップでは,ココット鍋をお召し上がりになっていましたね.美味しそうでした.

「ル・フェドラ」は,何でも美味しいので,僕からは特に希望を伝えていません.梅原シェフのお任せしています.毎回,味付けなど変えてくださるのですが,以前と同じものを何度でも出してくださっても良いとも思っています.

「ル・フェドラ」は,いつもお世話になっている人へ「お食事券」をプレゼントしたり,従兄弟の記念のお祝いの場とさせて頂いたりと,信頼できるお店です.

☆tomoさん

ココット鍋。また食べに行きたいです。

>毎回,味付けなど変えてくださるのですが,以前と同じものを何度でも出してくださっても良いとも思っています.
(^◇^)梅原シェフもそこんところのジレンマを口にしておられました。気に入ったメニューがあれば「アンコ~ル!アンコ~ル!」って拍手してみようかな・・・(^O^)

なんと「ザ・シェフリンク盲腸線」とは!
そうすると、行き先は和田岬駅だな!
そういう意味じゃないって?わかってまんがな
一応、関西だとツッコまないとね。

アメリカらしい雰囲気が出てますね、懐かしい・・・

☆ロレンスさん

そうでんねん。和田・・・なわけないでしょ!!
(^^;)一応つっこんでおきました。ロレンスさんの言ったのが「ボケ」で私の言ったのが「つっこみ」と呼ばれるパートなんですよ♪

「ル・パサージュ」。いろんなシェフリンク再訪先から名前を聞くので、なんで初回に言ってくれなかったの!とツッコミを入れたくなっていたお店です。

懐かしいと言うことはロレンスさんはフランス人ではなくてやはり007なんですね!

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