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JR芦屋駅南のイカリスーパーのわき道をスルッと入れば・・・そこは車1台がやっと通ることのできる静かな住宅街。「パスティッチェリア　アマレーナ」はそんな目立たないところにあります。

この家、もとは芦屋の著名な女流詩人の小さなお宅でした。黒板塀こそ取り外されましたが、詩人の植えた木々はご覧の通りまったく損なわれていません。
木々の間には新たにベリーやハーブが植えられ、詩人が意図したとおり一年中必ず庭のどこかで花が咲きます。通りかかるかつてのお弟子さんたちも懐かしむことしきり・・・。
ちょうど木の幹の向こうが・・・今は改装されていますが、かつて縁側でした。

入口の松の木と共に、アマレーナの旗。不思議なコンビネーションです。

カラフルな玄関を通って中に入れば・・・

まず目に飛び込んでくるのは素朴なイタリアンドルチェ、クロスタータです。
右から・・・「あんず」「ベリー」そして「ココバナナ」。迷っちゃうな～（＞＜；

さらに「アマレーナ」「もも」「パインマンゴ」。ポップアップすると実物大に近くなるはずですので、誘惑に勝てる方どうぞ～（＾O＾）
先月の23日まで神戸文化ホールでスポレート歌劇場の引越公演「セビリアの理髪師」をやっていました。「アマレーナ」のクロスタータはホール菓子として売られ、劇団員も食べに来て人気を呼びました。
と、公演中1回だったはずの休憩が急遽2回に変更。んん？？？
あとでわかったことですが、ホールで売られているイタリアンドルチェがあまりにも美味しいから休憩を2回にすればもっと売れるだろう＼（＾O＾）／と、劇団側の（日本では考えられない！！）粋な取り計らいだったそうです！おそれいりました！

ふっくらいい色に焼きあがった「パナニエーロ」。ココナッツミルクのたっぷり入ったバナナのドルチェ。朝食にも食べたりするそうです・・・って！そんな朝食、食べてみた～い（＠＠）

大きいサイズのクロスタータ、ココバナナ。プレゼントしたら絶対喜ばれるね！

そして！これが焼き菓子。右から「カントゥッチョ」。トスカーナのお菓子でオーブンで2度焼きしてカチンコチン！エスプレッソやヴィン・サントという甘いワインに浸して食べたりしま～す。お次は「カネストレッリ」。ジェノヴァの焼き菓子。重曹が入っていて、真ん中に穴が開いてマーガレットの花の形をしています。もしかしてバクハツしたのかな～？
3つ目が「ザレッティ」。ヴェネツィアのお菓子でトウモロコシでできたポレンタ粉をふんだんに使っています。お隣「ヴァニーリア」。これはものすごく気になりました。だって、柔らかいクッキーにパフパフのヴァニラシュガーを振りかけているんですもの。つぎ来たときこれ買いましょう♪
最後は「メリガ」・・・・えーー（・。・； なんだっけ？忘れました。

ふ～。品定めも終わって、外のチェアーに腰掛けると・・・・あら不思議？？？体がまるで木に包まれて、じゅわ～と緑の成分がしみこんでくるみたい。
こんなにちっぽけな庭なのに（それも駅と国道2号線にはさまれた）・・・まるで小宇宙。小さな森にいるみたいです。
この木は金木犀。庭の中で一番大きくて、屋根まで覆わんばかり。

ラズベリー、見っけ♪

木に隠れるように椅子が置かれています。

「あ、これ食べられますよ。無農薬・・・」
と製菓長の前川さん。促されるまま採ってはみたものの、さすが無農薬。実の中に先客がいました。
せっかく採ったのだし・・・虫を追い出しても、ダメですか？
「だめ、だめです。その辺に捨ててください」
と慌ててお絞りを取りにいきました。・・・だめかな～。
お店の略式（＾O＾；植物見取り図←を書いてもらいました。もし行くことがあれば、ベリーやミント・・・探してみてください。でも勝手に採っちゃダメだよ～。

見えますか・・・ここが実は一番人気のテーブルなのです。ここに一人座って本を読みふけっているお客さんも多いそうです。
もう誰もいないかとフッと見たらまだ人がいた、と驚くことも・・・（＾O＾）

製菓長の前川 俊さんです。元テニスの貴公子。なぜパティシエの道を選ばれたんですか？
「一応料理の基礎を一通り勉強して・・・今思えば若いから深い考えはなかったんですけれど、甘いものが好きだからこっちに来てしまいましたね」
なんだか理数系の人に見えるんですけれど・・・。
「ええ？」
ケーキって分量図ったり計算したり、すごいでしょう？いつも何時からお仕事はじめられるんですか？
「7時です」
・・・（＾O＾）尋問しているみたいになっちゃいました～。商品はいくつあるのだ？（←尋問風）
「ええ・・焼と生とで・・・50種類くらいです」
え！ええ（＠＠）～～～！！

閑話休題。
さてと。今日、ワタクシはクロスタータの「ベリー」をオーダー。みずみずしくって、きれいですね～。

下のタルトが本格的にがっしりしているので、本当ならフォークなんか使わずに手でいっちゃうものなんです・け・れ・ど。
ガリッ！ザックザック！ブルーベリーとラズベリーがなんてジュ～シーなの？ザックザックザックザック・・・ピスタチオもいい香り（＾O＾）木漏れ日のもと、しあわせー（～。～）

エスプレッソは少し珍しくて、イタリアのカマルド社のもの。ブレンドは都会的というよりは、今ここにいるこの環境と素朴なイタリアンドルチェにピッタリですね。土の香りがします。←これはコーヒーを表現するのに悪い意味では使われてませんのよ。クセになる味です。

でました！「カンノーロ」。だ～れ？コロネって言うのー。「カンノーロ」っていうものなのです。南イタリアの揚げ菓子で、映画「ゴッドファーザー」で幾度か登場して有名になりました。

う～～ん。見た目は平凡ですけれども、味は・・・こんなのはじめてですね！
まず表面が油菓子で中は・・・けっしてふわふわ生クリームではないんです。リコッタチーズにカスタードクリーム、蜂蜜とドライフルーツが少々。大人っぽいドルチェ。
こんど、「カンノーロ」をコロネっていったらマフィアが怒ってくるわよ・・・。

ところで～さっきから・・・この店にはひっきりなしに客が訪れています。週に2、3回は買いに来る人もいるとか！
突如、幅寄せして車をとめた紳士が・・・
「えっと、、、30個でよかったかな～何人になるんだっけ・・・」
と慌てて店に飛び込み支払いを済ませ、包装されるのを待つ間車ごとどこかへ～・・・道、狭いですからね（＞。＜）
芦屋ではみなさんこのお店のことよくご存知なんですね♪

どうしても食べたかった季節もの。「もも」。イタリア語ではPescaですわね。白桃と真ん中の赤いのはスモモ。甘味を強めるためバーナーでカラメリゼ・・・あわわこれはフランス語かな～？なんていうんだろう。

さっきの「ベリー」のクロスタータよりも多めのアーモンドクリームを硬いタルトに乗せて・・・わ！スモモ、けっこう酸っぱくってビビットに仕上がっていますわ。お～いしーい（～。～）

あら！？今、通り過ぎた車の中のご夫人がこっちに向かって手を振って・・・色の白い空色のドレスの方・・・
「あ、あの方はカンツォーネ歌手です。いつも日曜日にここでピアノと一緒にカンツォーネやイタリアオペラを歌う音楽会をするんです。もちろんチャージはなしで・・・。そのときに歌われる方です」
へ～～じゃあかなりクラシックなイタリアのライフスタイルに浸れるわけですね～。
「ええ。毎週楽しみにしておられる方もいますよ」

すてきな太陽電池の街灯。壊れちゃってるんですけれどもね。

ブルーベリーが色づき始めています。

ところで前川さんは、ここは絶対美味しいとおすすめのお店ありますか？ジャンルは問いません・・。
「芦屋の大原町に、オステリア　オ　ジラソーレというイタリアンがあります。そこの杉原シェフの作りだされるお料理が・・・絶品です」
それではワタクシの次なるミッションは→→→イタリア料理「オステリア　オ　ジラソーレ」　楽しみだな～（＾＾）
今日は前川さん、素敵なお庭でのイタリアンドルチェ、ありがとうございました。夢みる心地でしたわ～♪

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パスティッチェリア　アマレーナ
芦屋市業平町1-5
0797（35）5516
定休日　水曜日

エスプレッソ・・・210円
クロスタータ・・・368円
カンノーロ・・・210円
↓↓’08 NOV．20th より！！こちらにて、オステリアを兼ね備えグランドオープン＼＼（＾◇＾）
アマレーナ
住所 芦屋市茶屋之町2－4
TEL 1F パスティッチェリア 0797（35）5516
　　　2F オステリア 　　 0797（35）8755