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2007年7月 3日

●"ザ・シェフリンク"第33弾!素材の味を知り尽くしたシェフが紡ぎだす小粋なエスプリ~神戸・中山手通「レストラン パトゥ」

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「ザ・シェフリンク」33番目のお店。神戸・中山手通はフランス料理の「レストラン パトゥ」。
ここはなんと、懐石割烹料理「なが坂」のご紹介。普段はあまり外で食事をされない板前の長坂さん。お客さんから何度もこのお店の評判を聞き「一度は必ずお伺いしたいお店」としてご紹介くださいました。
さあ、どんなお店でしょう・・・わくわく(^O^)

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あ。このお店。中山手通りを車で西に駆っていてよく見ていたお店です。へえ~。トアロードからも歩いてすぐですね。
ここが懐石割烹料理「なが坂」の口の肥えた常連さんたちの間で評判のフレンチなんですね。楽しみ~。

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一歩入ると、外のブルーの軽快な雰囲気とは打って代って落ち着いた待合室が・・・。
ここで待つこと数秒、中に通されました・・・。

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すると再び、大きな窓の明るい空間に。
パトゥ」とはフランス語でピレネー犬のこと。ん?なぜ犬の名前が店名に?実は・・・
オーナーの山口シェフ、4年間フランスで修行されていたのですが・・・。その時に「パトゥ」ことピレネー犬のブリーダーさんの家を訪れたそうです。チャイムを鳴らすと大きな家から何頭ものピレネー犬が庭に出てきて、外にいる山口シェフをじっと見ていました。で飼い主が出て来て門を開けた途端、犬たちは山口シェフを大歓迎。
ブリーダーさんが言うにはパトゥは大変かしこくて人をよく見ているとのこと。尋ねてくる人すべてをあんなふうに出迎えるわけではないし、さらには鎖につながなくても安心な犬なのだそうです。
山口シェフはピレネー犬の白さに「誠実」さを感じ、レストランの名前を「パトゥ」に。さらにお皿もテーブルクロスもピレネー犬のような真っ白にしたそうです。

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さて、その真っ白なお皿にアミューズが・・・。「季節野菜のギリシャ風マリネ」。新鮮でシャキシャキしたお野菜には、コリアンドル・・・つまりコリアンダーの、それも葉っぱではなく種を乾燥させたものが入っています。
コリアンドルを入れることが、つまり「ギリシャ風」ということになるのだそうです(きゃ~詳しいことは聞かないでー(^O^;
ただしほとんどコリアンダーの香りはしなくって、でもきっと入れていなければ味わいに影響するんでしょうね。

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さらに特筆すべきなのはここのパン。山口シェフが毎日焼き上げる「パン・コンプレ」。
2割の全粒粉。そして幻の小麦粉とも言われる北海道産「はるゆたか」を使用・・・

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手で裂くとえもいわれぬ小麦の香。口に含めば舌にまとわり付くような、それでいて軽快な味わい。
「あ~ん。パンも持って帰りたいわよね~」
後ろの座席では7、8人の神戸マダムが金のソムリエバッチをつけた背の高いメートルドテルに『いつかはお持ち帰りもできるようにしてね・・・』との含みを持たせた発言を・・・。

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何でもないお店用の絵なのだそうですが・・・フランスのエスプリが漂ってきそう~。

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うう~う!美しい前菜が出てきました。緑のダイスカットは焼き茄子。それをアボカドのタルタルで和えて・・・甘海老、帆立、剣烏賊、蛸、雲丹。ひゃ~・・・クラクラきちゃうわ(@@)
左下は思いっきり甘くて酸っぱいトマトのソース。マゼマゼして食べるみたいです。

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まず、迷いました。この見事な淡路島の雲丹を、混ぜて食べるか単独で食べるか・・・。
ワタクシ、単独でいきました!んんーん!この口の中に広がる上品な甘さは、まさに雲丹の大トロ。キング・オブ・ザ・UNI!
ああ、でももし他のものと混ぜて本来の食べ方をしていたら・・・この一皿、どんなお味だったのかしら~
ま・よ・い。

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美味し~~!(^O^)とろりと甘い海老にこってりとしたアボカドのタルタル。目の覚めるような酸っぱくって甘~いトマトのソースに・・・軽くローストした帆立(^^)蛸(^^)剣烏賊(^^)。
山口シェフって素材そのものの味の特長をよくとらえてそれを時にはビビッドに、あるいはマイルドに表現するところがすごいですわね!

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次にでてきましたのは「桃とセロリの冷たいスープ」。この時期にこの店を訪れることのできた幸い!
毎年白い桃の出始めるころ、山口シェフが何度も味見をしてO.K.が出ればこのスープがメニューに加わります。「桃とセロリのスープ、今年はまだ?」とTELで確認が入るほどの人気の一品。

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ヒャッと冷たいですね。桃はほとんど甘くありません。苦手な人も多いセロリの匂いもしません。酸っぱいような・・・でも甘いのかもしれないし苦いのかもしれないし・・・ワタクシ混乱してきました。でも薔薇のようないい香り(←?)
舌の上に、プツプツと微かに炭酸の泡のようなものを感じます。
なんだか微炭酸のような感じがしますけれど・・・ガス入りのミネラルウォーターとか使ってるんですか?
「??え?いいえ。・・・あ、きっとミキサーで混ぜた時の泡だと思いますよ」
とマダム。ありゃ?(カクン><)でもこのプツプツが桃の香を引き立てているのですが・・・(^◇^)

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昼のラスト・オーダーも過ぎ、夜の準備もすっかり整ったテーブル。ひまわりが可愛い~。

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メインを久々お肉にしました。「ホロホロ鳥のロースト」。メートルドテルさんが新たに温かいパンを持ってきて・・・食べすぎかな(^O^)
これはホロホロ鳥のももを骨を中心に、いわば桂剥き状態に。ですからメートルドテルさん、左から二つ目のここ・・・と指差した上で
「骨がありますのでお気をつけください」
とフィンガーボールを置いていかれました。

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ソースは粒マスタードにパセリ。コンソメとフォンドボー、そしてバター。
皮はパリットして、その下の肉にはしっかりとソースの味がしみこんで美味し~い。
あ、しまった。「パン・コンプレ」。美味しすぎて最後にソースを味わうために取っておくの忘れてしまっていました。お皿に残ったソース、悔しい~ん。

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でも、こんな素敵なデザートが出てきたら急に機嫌が直っちゃったわ♪「ヌーガグラッシェ」というアイスクリームに似たお菓子です。
蜂蜜と卵白を泡立てナッツやドライフルーツを入れて凍らせたもの・・・。オレンジとグレープフルーツのジュースに浮いています。

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生クリームが入っていないので、たっぷりと食べたランチの後にはピッタリです。甘~くって、下のジュースがすっぱ~い。

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もう一度、スプーンですくった跡だけお見せしちゃお。どう?

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エスプレッソで、すっきり。

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プフッ!
思わず吹きだしてしまっておられますが・・・今日のお料理の作り手、オーナーの山口義照シェフです。
吹きだしたわけは・・・
「この前、雑誌の取材があったとき写真とるのににっこり笑ってたら、口閉じてくださいって言われたんですよ・・・」
ああ、それで~。カメラを向けると唇に力を入れて口を閉じているから不自然だな~と思って「歯を出してください」ってワタクシ言ったんです。コレがその瞬間の写真。
山口シェフの誠実なお人柄が出ていて、個人的に気に入っています(^O^)

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普段は笑顔のこんな方です。
シェフになろうと思われたのはなぜですか?
「ボク、食べるの好きなんですよ。中学や高校のころから家に帰ると自分でいろいろ作って食べてました。それで、テレビの料理番組でね、あのコック帽?あれカッコイイな~って思って辻調理師専門学校に行きました。
その時の副担任だったのがジャンティ・オジェの高柳シェフだったんですよ~」
フランスではどうでしたか?
「フランスに行く前に勤めていた店で、もっと自己主張しないとフランスじゃやっていけないぞって言われました。確かに行ってみると、お前はどう考えてるんだ、どう感じてるんだ、と常に尋ねられて、しゃべりまくる相手の言葉を縫うようにしてこっちもしゃべりまくらなくちゃいけなかったですね。でないと何の値打ちもないヤツ、ヘンなヤツって思われるから必死でしゃべりまくりましたよ~」
ひゃ~(><)それは疲れそうだな。
え~ところで山口シェフがおすすめのお店を教えいただけますか?
「ええ。スペイン・バルのエルラコーデン・タケウチ。あそこは、旨いですよ~」

それではワタクシの次なるミッションは→→→スペイン・バル「エルラコーデン・タケウチ

山口シェフ、今日は素材の美味しさをビックリする仕方でアレンジしたお料理の数々。美味しかったです。ご馳走様でした~(^◇^)

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ランチメニュー
ハーフボトル・シャンパーニュ・白ワイン・赤ワイン赤ワイン白ワインその他の飲み物

レストラン パトゥ
神戸市中央区中山手通3丁目5‐10サンシャイン中山手1F
TEL 078(392)8216
営業時間 11:30~14:00(L.O.)
       18:00~21:00(L.O.)
定休日 火曜日

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コメント

彩りが綺麗☆フランス料理ってホロホロ鳥よく使うのですか?
ピレネー犬、近所の公園でよく会います(^-^)
やっぱり誰にでも近寄るわけではないですね。人をみているというか、好き嫌いがはっきりしているというか。
私はこのピレネー犬が大好きです♪
日本の夏は辛そうなんですけどね。

☆バンヒメ姐さん

ホロホロ鳥・・・そう言えばフレンチのお店では、よくメニューにあるような気がします。鳴き声の違うニワトリみたいな鳥ですよね(^O^)

ピレネー犬!飼っておられる方いますか!バンビくんみたいにマルガリーにしてあげちゃいたくなっちゃう~。それとも日焼けしてよくないのかな?
私もあのつぶらな瞳に胸キュンです。その瞳で、人をじっと見て心のきれいな人かどうか考えているんでしょうね~。
ちなみに山口シェフ、スイスのセントバーナードのブリーダーさんのところにも行かれたそうです。その時はセントバーナードは檻に入れられていたそうです(><;

にゃーー!
ここ、行ってみたい!!!!!
すっごい美味しそうですねぇ。しかも調理法を見ると食材がしっかり活かされていそう♪

料理に桃を使うのは最近ブームですね!
爽やかな味でこの時期だけですしね~☆

ほんとに行ってみたい!
関西行脚を考えなくちゃ♪

☆55aiaiさん

うにゃー!!
ここ、何もかもフレッシュで美味しかったです~(^O^)
桃のスープ、華やかな香で最高でした。
わ~いブームなんだぁ。パトゥは昔から作っておられたみたい・・・も・し・や・ブーム先駆け?

関西行脚(←55aiaiさ~ん^^なんだか笠かぶって草鞋はいてるみたいなんですけど・・><;)ぜひぜひ~。

わー♪、この夏、初めてヒマワリを見ました!
・・・え?、それより料理をほめろって?(笑)

なんといっても前菜、いいですねぇ。魚以外のシーフードを集めて
これほど豊かな小品をまとめられるフレンチのお店とくれば、私も
しばし築地をほっぽりだして神戸行脚を考えたくなります!

行くなら、55aiai様に食べ尽くされる前に・・・!?(おっと☆)

☆つきじろうさん

おっ!これは大変ですね!!つきじろうさんが来るとなれば瀬戸内のお魚さんたち恐れをなして東シナ海に逃げ出しちゃうかも(><;

え?55aiaiさんが・・・食い?つくす・・・?

ここはなかなかのレベルのようですね。
ひまわりもいいなぁ♪
皆が押し掛けて大変なことになりそうですね。
私はこっそり潜入しようかな(笑)

黄色い炒飯、可視化してみました。

☆ロレンスさん

ここはかなり口の肥えた人でも満足しそうですよ。体内が浄化されそうな、天然自然の美味しさです。
こっそり、潜入してください(^^m

お!菓子化・・あれ?可視化!黄さんの黄色い炒飯どうなったぁ?

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