●【番外現地レポート 第2弾】これぞ土佐っぽの魚料理づくし!がしら!どろめ!のれそれ!ナンジャソレ!?
ボク、「がしら」ちゅうきに・・・お見知りおきを。
やや!?その頭、どうなっちゅうが?
ということで・・・!!リポート第2弾。神戸から車で3時間半。土佐は高知。そこには面白い魚がイッパイいたーー(^◇^;
高知駅にも程近い住宅地の中に見つけたこぢんまりとした居酒屋「万葉」。間口は狭いがそこはウナギの寝床・・・奥に長~い。そして出されたお料理も・・・奥が深~い。
まずは「チャンバラ貝」。土佐ではよく食べられている定番の酒の肴。
巻貝の口に見えるこの細い足。それをまるでチャンバラごっこをしているかのように動かすことからこんなヘンな名前がつきました。
ううーん。ツルッとしていて・・・カレイの煮付けみたいな味ですね・・・。そして・・・
おーい、ウツボくーん。逆だよ!頭隠して・・・じゃないよ。キミは本来、体を隠して頭を出して鋭い牙で獲物をガブリとやるんでしょうが~。んん、まあいろいろ個人的事情もあるだろうから、逆でもかまいませんけれど・・・。
と、いうことで「うつぼのたたき」。これは土佐の名物です。ギザギザをつけた削ぎ切りが綺麗ですね♪
高知以外では和歌山の南部で食べられているとか・・・。
やはり鹿児島、高知、和歌山南部は同じ民族なんですね。ちなみに鹿児島と高知は文旦、芋けんぴ、きびなごを共有しています。
たたきとは言っても中まで火は通っています。皮をつけたままなのは、皮と身の間にあるゼラチン質が美味なため。ぽん酢のタレで、いっただきま~す。
おおー、非常に上品なお味。魚じゃないみたい。ゼラチン質のプツンプツンと前歯で切れる歯応えがたまりませーん。魚嫌いの方、まずはウツボからいかが?
さらには「うつぼの唐揚げ」。
これはもう、サクサクかる~いスナックですね。
お次は「どろめ」!!
ナニーー!? 名前に驚きますがようはイワシの稚魚。つまり生のしらすです。ぽん酢でもいけますが仲居さんから「ぬた」にしますか?と尋ねられ・・・・。?????「ぬた」って、わけぎや人参を白い酢味噌であえた料理しか頭に浮かばないのですが・・・・。
「ほらほら、山によくこれくらいの(3.4センチくらいの大きさを指で示して)辛子に似た緑の、生えてるでしょ。あれあれ!」
?????生えて、ます、・・・の?
「どろめ」。塩辛くはないですね。むしろ苦いです。イワシのワタの苦み。そして緑色の「ぬた」とやらが甘いので・・・苦甘いなにやら不思議なお味。
でました「がしら」!ようは「カサゴ」なのですがこちらでは「がしら」といいます。
これ、どのような状態になっているか説明いたしますと・・・背開きにしてワタを抜き、くっ付けたままの骨を垂直に立てて揚げています。お見事です!骨はパリパリ、割られた頭もバリバリ。余すところなくすべて食べることができました。ほんのり塩味。美味しかった~(^O^)
紺暖簾の向こうにチラッと見える鋳物の魚。なんだか鯛の胸鰭にある鯛の形をした骨、「鯛の鯛」に似ているように思えてしまいました。
そしてこれはすごい!「四万十川の手長川えび」です。川漁師と呼ばれる人たちが小さな川舟に乗って仕掛けたわなを引き上げ、少しずつ獲っているのです。たまに国の天然記念物「ヤマトテナガエビ」も混じっています。・・・ってそれは逃がすのかな~。ここに混じってないよね。
四万十川からようこそ~・・・・手、長~い。甘くって柔らかくって美味しい~。
「きびなごの唐揚げ」。鹿児島の郷土料理でもあります。黒潮文化だ!
紅葉おろしとわけぎのタレにつけて・・・。イワシとはまた違った独特の苦みと匂い。身が縦にスジスジと割れる食感がいいですね。
これはこちらのお店オリジナルの「万葉寿司」。海苔で巻いた具を酢飯で巻いています。裏返し寿司?
酢飯が海苔より先に口に入るので、巻き寿司の美味しさとおにぎりの美味しさを兼ね備えています。思わずパクパクいっちゃいました。
レトロな雰囲気のお店を後にして再び向かった先は・・・
土佐黒潮料理「早川」本店。また来ちゃいました~。だってイゴゴチいいの。
「あら!なんか見た顔だと思った」
と、底抜けに明るい仲居さん。
ガビーーン!!!!((@。@))!!!!
鯖寿司です。陽気な仲居さんが遠くの方から「手で持ってかじっちゃえ」とのゼスチャー。
よし!かじれるとこまでがじっちゃるきに!!これで、どうだ!・・・・
・・・まだこのあたり、身が残ってますよ。
涼しいお顔でご指摘してくださるイケメンの浜田さん。え゛ーー。再び、がしがしがし!これで、いかが?
ハイ合格~。
誤解を避けるために申しますと、土佐の鯖寿司は頭だけではございません。「清水鯖」1尾丸ごと使った鯖寿司なのです。
「早川」の鯖寿司のシャリは先回のバッテラと同じ。胡麻に生姜、四万十川の青海苔入り。
身が分厚いです。
最後に気になっていた「のれそれ」。アナゴの稚魚。これも土佐の郷土料理だったんですね。
アナゴって狭い隙間で仲間の上に乗って乗って乗って、みんなでこっち向いてパクパクしてますでしょ。だから「乗れ!それ~」で「のれそれ」になりました・・・と言うのはウソです。
三杯酢でツルリッ!意外と長くて体半分は縦にペッタンコです。「どろめ」と違い味はなく、冷やっこい口当たり。ノド越しを楽しむ感じです。
はぁ~、今回は土佐を食べつくしました。満足満足。
神戸から3時間半。気軽に行ける老舗日本料理「高知県」があると、頭の片隅においていてくださいね。
そうそう、忘れるところでした。シャクシャクさっぱり「アイスクリン」。
バニラフレーバーの強さに、じーんとレトロな雰囲気を味わうことができますよ。
気に入っていただけたらクリックよろしくお願いしま~す♪ペコリ!
万葉
高知県高知市廿代町4-6
TEL 088(872)1105
営業時間 16:00~23:00(L.O.22:30)
定休日 無休
土佐黒潮料理「早川」本店
高知県高知市帯屋町1丁目1-14
TEL 088(872)4868
コメント
ほ~~~!土佐のアイスクリン、聞いたことがありますねぇ~!
実はウチの実家・新潟にも「アイスクリン」が有名なお店があります!
ソレがコチラ!→
http://girutea72.blog42.fc2.com/blog-entry-218.html
それにしても・・・・・鯖の頭寿司、手長川エビ、がしらの唐揚げ、どろめ・・・・・土佐の海の幸は、ビックリするものが多いですね~♪
Posted by: GIRUSAMA | 2007年5月10日 22:51
☆GIRUSAMA
「アイスクリン」新潟にもあるんですね。私が「アイスクリン」のところにリンクを張ったウィキペディアによると「 1860年に臨海丸で渡米した使節団がアイスクリームを食べた際、「あいすくりん」と呼んだ」そうです。
なんだかすごい歴史が、ががーん。
瀬戸内の海の幸に慣れ親しんだワタクシには、もう、もう、ものめずらしいものはかりでした。桂浜から聴いた太平洋の荒波の音にも驚かされましたわ。
Posted by: 早坂 | 2007年5月10日 23:44
土佐の魚は、
頭カチ割ると、ごはんが出てくるなんて。
ダーウィンも真っ青な進化じゃ~。
(おっ!ダーウィンも真っ青な魚→「鯖」?)
ところで、
しらすの写真見て、
ウチのめだかっちがウチのきんぎょっちに・・・
(以下、ヒロキエ様のコメントに投稿済み。。。)
Posted by: つたまる | 2007年5月11日 01:18
またまた!ステキな海キャラが揃ってますねぇ~
ウツボ君は、いかつい顔に似合わず恥ずかしがり屋
だそうですよ。
チャンバラ貝はカレイの煮付けみたいな味・・・って、
ちょっと想像できません☆
カサゴは、九州あたりだと「アラカブ」なんて呼ぶそうで。
丸揚げにして丸かじりって、いいですねぇ~。
ここはぜひ、サバ寿司の頭も「おっちゃん!、これも
揚げたって!」とリクエストしてほしいところです♪
Posted by: つきじろう | 2007年5月11日 05:08
早坂さん襲来に恐れをなして、頭からツボに隠れるウツボ君(^^)
>魚嫌いの方、まずはウツボからいかが?
って魚を食べることを克服するよりも、ウツボを食べる勇気を持つ方が難しいのでは?(笑)
それにしても随分と珍しいものばかり食べましたな~羨ましい~。
早坂さんのこの手のレポはいつも楽しみです。
Posted by: ヒロキエ | 2007年5月11日 05:17
☆つたまるさん
そっか~!土佐の鯖は酢飯でものを考えてるのかぁ。きっと漁師さんが真っ青になるほど頭がいいんで→鯖。
ヒロキエさんのところで読みました。んんーー。まあ、きんぎょっちに悪気はないわけで・・・だから余計にコワイわけだけど(*。*;
Posted by: 早坂 | 2007年5月11日 10:22
☆つきじろうさん
うつぼ君、恥ずかしがり屋なんですか~。そういえばなんだか、いやん!そんなに見ないでって言っているようにも見えますね。
チャンバラ貝は・・・舌触りは違いましたがカレイの煮つけみたいな味・・・ここの味付けがそうだっただけなのかな~???
がしら!この店は揚げ方が上手いのかパリパリパリ~くしゃくしゃくしゃ~と美味でした(^O^)
酢で〆た鯖の頭には苦労しましたよ~。何しろ酢で締まってて・・・。ワタクシとしたことが、オホホホホ、食ひ千切れませんの。
「のれそれ」おさきに失礼いたしましたぁ~m(。。)m
Posted by: 早坂 | 2007年5月11日 10:41
☆ヒロキエさん
うつぼ君。カワイイですわよね。ところで、右にチラッと写っているのはでっかいクエの尻尾です。まだやってるんですか!?と仲居さんに尋ねると、なんと「早川」ではまだクエ鍋やっていました。ヒロキエさん!どういたします(^^
>ウツボを食べる勇気
ん?あ、その人にはそれがうつぼだと言わなきゃいいんですよ~(^O^)
ところで「チャンバラ貝」と「どろめ」。ヒロキエさんの真似をしたわけではございませんのよ~m(^。^)mかの地では、どこに行ってもそれがメニューにあるんですの♪
Posted by: 早坂 | 2007年5月11日 10:52
皿鉢料理より、私はこっちのほうが好きです!
ウツボものれそれも旨いですし、高知は、というか四国全般ですが、瀬戸内海と太平洋に恵まれたおさかな天国(死語)ですから、羨ましいのです。
アイスクリンは、路上のこのスタイルのほうが、親しみやすいですね。3月に自分が食べなかった、「ソーダ」の文字が気になります。
Posted by: takapu | 2007年5月12日 15:59
☆takapuさん
そうですね。実際に美味しいかどうかとなると、こうした一品料理ですね。
うつぼの唐揚げ、美味しかった~~(@◇@)。皿鉢には唐揚げ入れてもしなってなっちゃいますもの。
ソーダ!ほんとだ!書いてる。よく見えましたね。私は白だけ食べました。
そうそう、takapuさんの行かれた屋台の「安兵衛」・・・ちょっと探したんですけれども分かりませんでした(><)
Posted by: 早坂 | 2007年5月12日 22:24