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この夜、70の客席は完全満席！垣谷さんも、めずらしく厨房に！
それにしても、こんな花柄のシャツの似合う男性、たぶんこの方くらいです・・・（＾O＾）

「ん～？これイタリア製やねんで。歩いとってなぁ古着屋の前通りかかって、お、これちょうだい！ゆうて一発でもろてきたんや」

と、変わらぬ垣谷さんトークに翻弄されるうちに、気がつくと「味加味な料理たち」の目くるめくコースはもう始まってました！

おお～！これはオニアサリではありませんかー！メニューによれば「アサリのココナッツ煮込み」。でも単なるアサリではなく・・・・・・

オニアサリ使いますかぁ～。あっつっつのココナッツソースがかけられて・・・うひゃ～～（＾◇＾）

これ！まるで小型の赤貝みたい。肉厚でまん丸に膨らんだ実がプリッと出てきて！

では、一品目早速いただきま～す。
・・・うん、お、おーーいしー！！

間髪入れず、惜しげもなく「パルマ産生ハムサラダ」！！

どうですか？今月はこのプロシュート3本くらい使いそうですか？
「いや。4本いくかなぁ」（！）
とフレンチの鎌倉シェフ。

「え～と・・・え～と・・・ここの席にはこの料理を出したから・・・え～～～つぎは、はぁーーー」
中華担当の竹下さんです。力抜けキャラが魅力。
「いや～～ちょっと今日も体の調子、もひとつですわぁ～」
出来るだけ無駄なエネルギーは使いません。写真とるときも目の開いた顔をとるのは至難の業。
「はぁ～もう普通にしてるとこ撮っといてくださぃ～」（ぷしゅ～～～ん・・・・こっちまで空気が抜けそうですぅ～＾O＾）

ところが作る料理はすごいじゃないですか！！「海老のマヨネーズ和え」
パリパリに揚げたワンタンの皮に隠れて海老が見えないよーー！しかもブルーベリージャムとラズベリージャムを、まるでフレンチのようにお皿に散らしてるじゃございませんか！美しい！

うひゃ～あっさりしてマヨネーズくどくなくて美味しーい。

そうでした。忘れてましたワインでした。赤ワインは13種。ワタクシにとってはニャンコに小判ですが通の方にはどのくらいのレベルのワインなのかよくお分かりのこととぞんじますので書き出しておきますわね♪

シャトー レイノン’03（仏）　シャトー マルジョス’04（仏）　シャトー プティ ムーラン’02（仏）　フォンセ ラクール（仏）　コート ディローヌ ルージュ（仏）　ブルゴーニュ ピノ ノワール（仏）　ヴァルポリチェッラ クラッシコ（伊）　キャンティ クラッシコ（伊）　モンテプルチャーノ ダブルッツォ（伊）　レゼルバ スペリオル カベルネ ソービニヨン（チ）　メルロー（チ）　トーマス ミッチェル カベルネ シラーズ（豪）　アンバーヒル カベルネ ソービニヨン（米）

白ワインとスパークリングはワインクーラーで、あちらこちらに冷してありました・・・・・。
グラープ（仏）　コート デュローヌブラン（仏）　ブルゴーニュ シャルドネ（仏）　ヴェルナッチャ ディ サンジミニャーノ（伊）　オルヴィエート クラッシコ（伊）　リースリング ドライ（独）　
バレリーナ プロセッコ（伊）←スパークリング

あーーん、もう！書き出すだけでも大変でしたわ。これをお客さんに注いでまわるのはもっと！大変なので、もう勝手に手酌でどうぞというシステムです。

座席に戻ると「ラタトゥイユとサーモンのマリネ」。オリーブオイルとバルサミコがいい感じですね。

わ！中のラタトゥイユ！ズッキーニにナスにパプリカ、玉ねぎ、セロリ、ニンニク、フレッシュトマト。ひ～～んやり冷えててとろーりサーモンのマリネと相性抜群！

そしてビックリしたのがこのテリーヌ！！

昔、初めてのフランス料理店に行ったときはテリーヌをオーダーしなさいと教わったことがあります。テリーヌが美味しければ他の料理も間違いがない・・・・と。

これ！！めちゃくちゃ美味しかったです。材料は鴨肉とレバー、鶏の心臓に砂肝そしてフォアグラにミンチ。それを野菜と肉で作ったフォンドボー・・・つまり出汁にポルト ブランデーを入れて煮詰めている・・・・・・・・ってこれで正確かな？鎌倉シェフ～？！

で、ベーコンで巻く。ん？ベーコンで巻いてから煮詰めるの・・・・・？ありゃ？分からなくなっちゃいましたけど・・・・・・これほど美味しいテリーヌは私も初めてかも（・◇・）

大げさにまつり上げられるのが嫌いなフレンチの鎌倉シェフ。このたびはなんと髪型に大変更が。
先回、強い天然パーマを何とかしようと髪を伸ばして後ろでくくっておられましたが・・・・今回はこんなになってました。
せっかくだから斜め上45度の目線でカッコよくパチリッ！どう？

ありゃ～？とか言ってる間にワタクシとしたことが、気づかないうちに厨房に入り込んじゃってました～。
うゎーいい匂い！ツブ貝とブラウンマッシュルームをガーリックバターで煮詰めてますよ～～、ジュルリ。

そしてこれはオーブンからでてきたばかりのグラタン。

湯煎にしてますね～。いい色のデミグラスソース。何に使うんだっけ・・・？

出て来ました！！「ツブ貝のガーリックバター」！なんとブラウンマッシュルームとご一緒ですよ。ワタクシの大好物の3掛け、いえ4掛け。んーーーん。サイコー！！

あ、さっきのグラタン。「グラタン ドフィノワーズ」。ポテトの間にざらつき感のある独特のチーズが入っています。

そして！あーーこれだったんだ！「牛ほほ肉の赤ワイン煮込」ですわよーーー！

うひゃ！もうトロトロです。
「よう煮えてるやろう」
と後ろから垣谷さん。ほほ肉って柔らかそうな名前ですけれど、柔らかいんですか？
「いや、逆や。牛は絶えず草食んでるから、よう鍛えられて硬いんや。それを柔らかく煮るんや」
へ～～意外でした！さっきの湯煎にしていたの、これでしたのね。上品なお味ですわ♪

バンドマンも来ました。近くの専門学校の先生です。さすが先生だけあって、音楽だけじゃなくってトークでも盛り上げるのが上手い上手い！！もういっきに盛り上がりましたよ！

「オレは単なる豚じゃねぇーーーー！ギターが弾けて歌える・・・・・・・豚だぁーーーー！！！！！」
きゃーーしびれるフレーズ！かっこいいーーー。ってことは結局・・・・豚じゃーーん！って突っ込みいれてしまいました（＾O＾）

ねぇーー、竹下さん、竹下さ～～ん！
「ほへぇ～～？」
今日のバンドのリーダー、竹下さんそっくり！！
「はーーー？」
あ、ダメだ聞こえてない。

ほへ！まだ料理は続きます。なんせ10品ですからね。これは「三種の豆のカレー風味」。

カレーはごく上品に入っています。
コース料理にありがちなことですが、一品だけ味が濃かったりするとワタクシしらけちゃうんですよね。その時点でピタッ食欲減退。
でも「味加味」のすごさは料理人が複数いて、しかも厨房が2階と1階に分かれているのにすべてのお料理の味が乱れることなく調和していることなんです。
これはなかなか出来る事ではありませんよ！！

最後、竹下さんの「中華揚げそば」で〆！！

見てください！このバリッバリの太麺！ここの昼メニューの揚物もそうでしたが、バリッと揚がっているのに油切れがよくてサラッとしているんです。この揚げそば、しかり。
あんかけも、塩辛くなくて素材の味のシッカリ分かる上品仕立て。

いや！お見事！！の一言に尽きます。大満足でございました！

「わっはっはっはっはっは！！」

すべてはこの方の舌が生みだしたご馳走の数々、そしてワインの数々でございます。
今日は本当に楽しい夕べのひと時をありがとうございました。また昼の定食食べに来ますね～。

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味加味
神戸市中央区加納町2-5-9
TEL：078（242）5200
営業時間：11:30～15:00
　　　　　　　17:00～22:00(LO) 　
水曜定休

MIKAMI de WINE ’07
スペシャルメニュー＆ワイン・・・・・・・・4800円

●【ザ・シェフリンク再訪編】ダイナミック～♪本場より本格的？この鰹のタタキを受けてみよ！～加納町「たぶん？うどん屋・味加味」へ↓↓↓続く・・・