●"ザ・シェフリンク"第10弾!あの関西蕎麦界の真打・芦屋「土山人」プロデュース!~夙川「馳走 侘助」その2・ご馳走編!
さあ、お待たせいたしました。「ザ・シェフリンク」10軒目。このお店、阪急神戸線「夙川」は「馳走 侘助」!!先回「蕎麦打ち編」で、いったいどれだけ多くの方々に「早くご馳走編見せてくれーーーい」とシャウトさせてしまったことでしょうか。おいたわしや・・・・。本日、どうぞ充分ご満喫くださいませ。ではーーーー・・・・
・・・・と言いつつ、ありゃ?先回のお笑い担当料理人御三方が9人に??いえいえ、写真を三枚並べただけです。
シャッターを切るたびに全部ポーズが違うので、面白くて並べちゃいました(^O^) 真ん中の信田氏、なかなかの芸達者。
「えーーー誰だー?渡邊社長似の置物かついでるのは・・・ボク知らんでーー」・・・耳カプリッ!
「江戸東京そばの会」。暖簾をくぐるとまず目に入るのがこの書板。
うどんに押されて絶えつつある関西の蕎麦文化を救ってくれるのは、やはりお江戸は東京です。
入口近くはサッと食べてサッと帰る感じのカジュアル席。
ここは、お酒を飲みながら追加注文を重ねつつ・・・。根の生えるタイプのお座敷。
ワタクシは一番奥の特等席に案内していただきました(^O^)
お昼の手書きメニューです。手書きだから季節や日によっても変わるんでしょうね。今回はメニューの中で一番輝いていた「昼膳」を注文。
そしてこれは一品料理。中身はここクリックしてくださいね。小さいメニューはお飲み物。
他にも手書き一品料理としてこんなのもありました。→「旬の野菜 単品天ぷら」「お昼のお料理」
ふう。落ちつきますね。お箸に「侘助」の焼印。
お茶はあえて蕎麦茶ではなくほうじ茶です。色んな考え方があるみたいですが、このほうが蕎麦そのものが映えるような気がします。
一品目!!でました!
いきなり驚かせてくれますね。「筍のゴルゴンゾーラ焼と鴨の燻製」です。
まだほんのほんの春先。土から顔を出していない筍を掘り出して、そのやわらかい先の部分だけを焼いてます!
うひょーー。そこにとろけるゴルゴンゾーラ!
筍、梨みたいに(味は違うけど)みずみずしーーい!筍のアクをなんとゴルゴンゾーラが消しちゃってますよ。毒を持って毒を制す・・・いや言い方が悪いですね・・・んーーーん。
そうそう、筍のピリピリがゴルゴンゾーラの臭みを消しいい感じに共鳴しあいながら筍本体のみずみずしさの上で踊ってるんです。(←わかります?(・◇・) とにかくこれ考えた人、偉い!
そしてなぜ鴨の燻製がリュウと立っているのか不思議でのぞいて見ると、そこには八丁味噌で味付けされた春キャベツ。
右下の粒粒は辛子の種。
こんな感じで巻いて食べてみました。
スモークがすごく効いてますね。切ってからスモークしたのかな?分からないけれど・・・鴨は最近よく出回っているのでこういう変化球は大いに嬉しいです。
お次!「炙り白子と新じゃが・芹のすり流し」
これはお味噌汁ではございませんのよ・・・・って、私がそう勘違いしっちゃったんですけれど。上にじゃが芋と芹が乗っていますがこれはあくまでも飾り。
「新じゃが・芹のすり流し」と言う表現にご注目!「すり流し」ってピューレ状にすることの日本語だったんですね。味噌のように見えるのは擂った新じゃがと芹を溶かし込んだものなんです。
これ!うわーーーもうクラッときましたね。焼マシュマロじゃございませんことよ!「炙り白子」!
フワッフワで、もうこれ以上箸で持ち上げると崩れそうです。
一口。うおいしーーーーーーー!どうしよう!おいしすぎるーーー!は~は~・・・・。
本日のお刺身は、コリコリ鯛の薄作りとブリでございます。
ブリ。ポッ・・・テリとしてそれでいて、上品。皮と身の間の白い脂身を残す包丁さばき、お見事です。
そしてついに出ました。牛田幹男氏が丹精込めて打った蕎麦!
「温玉と菜の花のそばつゆジュレ」。東京の方にはちょっとビックリかな?そばつゆがジュレになって、このままかき混ぜて食べることも出来るんです。
温泉玉子、つぶしまーす♪すんごい濃い色。
まずはかき混ぜてそのまま、ひと啜り。
ザワワ~ザワワ~ザワワーーー♪昔こんな歌がありましたね。ザワワ~。いいのど越しです。ここまでのメニューが癒やし系なら、蕎麦はやっぱりシャキッと系。そのギャップのつなぎ役として温泉玉子が活きてますよ。
さあ!蕎麦ちょくで本格的に食べます。ん~~ん。い~~ですねー。蕎麦の芳ばしい香り。こののど越し!ザワワ~~。
蕎麦湯が出てきました。新しいそばつゆも別の土器(←そう言いたくなるんだもん)に・・・・・・。さらに新しい空の蕎麦ちょくと。
おかげで、つゆを調整しながらこのポタージュスープのように濃厚なそばつゆを美味しさのあまり3杯・・・・・。結構後からお腹がプーーーッと膨れますね(^^;
さらに続きます。揚物。もうツユに浸かっています。一番上が・・・春ですね~「たらの芽」です。後はいい香りの椎茸とそら豆。
たらの芽。サックサクー。そしてーーーー
わーー何だこれはぁーー。
「とろろの磯辺あげ」でした。とろろがシッカリとしていて一瞬お餅かと思いました。
そのシッカリとろろを丈夫な海苔で三角形に包んで淵を留め衣を付けて揚げてあります。これは素人がやるとキッチン爆発でしょうね(^^;
餅の磯辺揚げよりもモチモチトロ~りとしていて(見かけはこんなですが)もう最高!!
さあ、炊き込みご飯で〆ですね。この日は仕入れの関係で「破竹とこごみ、椎茸」。
破竹というのは小指ほどの細い筍のことだそうです。「破竹の勢い」の孟宗竹とは少し違うみたいですね。
香の物をいただき終えると・・・・・・・
・・・・・・・ん?「土'山人に感謝・・・・・・」????
土に点が付いてますね~。これって芦屋の「土山人」のことなのかな?
それとも渡邊社長が店名として古い友人の陶号を譲り受けたという「土山人」さんのことなのか・・・・訊き忘れました。
(追記:コメント欄のちよちよさんより。逆から読む(^O^)「今日一日に感謝 土山人」。これでやっと意味がわかりました。つまりワタクシが!逆さまに読んでましたぁ~~~!!)
ここの店の立派な器はほとんどこの「土山人」さんの作品で、土山人さんのお弟子さんたちの作品も混じっています。
若いお弟子さんの作品をこの店が買い取ることによって、蕎麦だけでなく陶芸の文化も支えていきたいと渡邊社長は考えているそうです。偉い!お会いしたかったな♪
あっ、忘れてた!まだデザートがあったんだ。小豆のロールケーキです。黄身をたっぷりと使ったスポンジ。
田中店長によると、米の粉を入れてみようかとかいろいろ。みんなでいかに美味しく作るか知恵を絞ったケーキだそうです。
しーっとり、いい感じに出来てますよ。小豆がケーキを和風にとどめてくれています。
ところで田中店長。ここはぜひ押さえて置きたいおすすめのお店、ありますか?お教えください。
「武庫之荘になるんですけれどね、いい手打ちパスタとエスプレッソを出すイタリアン・バールがあるんですよ。「オルヴィエート」っていいます。そこ、ぜひおすすめです!」
それではワタクシの次のミッション→→→「オルヴィエート」!!
は~美味しかった!満腹満足!「馳走 侘助」のみなさま、心を込めたおもてなし本当にありがとうございました。
上は入口にあった「土山人」さんの作品。「土山人」さん、きっと土そのものが大好きなんでしょうね。そういえばお野菜もお蕎麦も山菜も、みんな土から生まれますものね。ご馳走様でした!
さて人形コント。先回に続きましてまたまたアザラシ君たちです。エリザベートさんも嫌がらずに出てくださいました。どぞ!
白「うわ!どないしたんや、それ」
緑「中古バイク、もういらん言うからもろてきた」
白「カッコエエやん。ピカピカやん」
緑「うん」
白「エンジン壊れとる」
緑「そうや~」
白「あ!!このあいだの人やーー!!」
緑「わあーホンマやーー!」
白「お前バイク、押せ!もっとはよ押せ!」
緑「押してるがなぁ。それより後でボクのも押してくれや~」
白「はよ押さな追いつかへんやん!」
緑「それより、後でボクも乗せてくれや~」
気に入っていただけたらクリックよろしくお願いしま~す♪ペコリ!
馳走 侘助
兵庫県西宮市羽衣町10-19
TEL 0798(35)5539
営業時間 11:30~14:30
17:30~22:30
定休日 水曜日(祝日の場合は営業)
昼膳・・・・・・2625円
コメント
まず、早坂様のひと声で店頭に集合!ってのがスゴイですわ。
私が同じような写真を撮れるとしたら、「二度と来るな!」と
店から蹴り出されたシーンになりそう(汗)。
今回、ジャガイモの摺り流しに白子ってのも素敵ですけど
「温玉と菜の花のそばつゆジュレ」!、これが新鮮な衝撃
ですねぇ。
焼きウドンに生玉子のせ、ってのは見慣れてますけど
これを蕎麦で!、しかも見た目はイタリアンで!、
なおかつ、ツユがジュレ~~~!?
あかん、こんなん関西人の仕事にしたら関東人の
職人は立場あらへんがな!!
ところで・・・人形アニメやってみません?今回みたいに
動きのあるネタはサイコーでっせ~☆
Posted by: tsukijigo | 2007年3月 1日 06:57
料理人お三方のお写真がパラパラ漫画のようでコミカルですわね♪
つゆジュレ!これまた新しい食べ方!
愛しの黄身のとろろろろーんに釘付けですわ♪
Posted by: 華麗叫子 | 2007年3月 1日 11:10
☆tsukijigoさん
あ、これで全員じゃあないんですよ。もっとたくさんの人がいたんですけれど奥のコンピューター部屋に集合しておられたようで・・・・外で写真とってること知らなかったんじゃないかな。
>「温玉と菜の花のそばつゆジュレ」!、これが新鮮な衝撃ですねぇ。
あ!そうなんだ!
お江戸では蕎麦文化が定着してるからオーソドックスに「蕎麦」!でいいんでしょうけれど・・・・
関西ではいろいろ工夫しなければいけないんだろうなぁ・・・東京の人はこういう感じの蕎麦をどう思うのかな~と思っていました。
あ、でもtsukijigoさんは皮と肉が東京人で骨は関西人ですものね(ってどういう意味や^^)
>ところで・・・人形アニメやってみません?
やり方知らないもん。どないするの?
Posted by: 早坂 | 2007年3月 1日 12:59
☆華麗叫子姫
そうなんですの。ハイ撮りますわよ~♪カシャン!っていうたびにポーズを変えてくださるから、もうとっても楽しかったですの。
愛しの温泉玉子の濃厚な黄身がとろろろ~んの蕎麦つゆがジュレレ~~ンの蕎麦ザワワ~~ンで、最高でしたわ。
Posted by: 早坂 | 2007年3月 1日 13:06
ザワワ森山です。
おお、今回はコメント欄にたどり着いたぞ!
いつも記事読んでるうちに途中で気を失っておったのじゃ。
御陰で首が痛い…。
今回のように何回かに分けて記事にしてくれると助かるのだ。
ええと〜、澄み渡ったゴルゴン空のもと、筍かじりたい今日この頃です。
Posted by: ヒロキエ | 2007年3月 1日 15:03
☆ヒロキエ丼
大空真弓だす。
神戸の空も晴れ渡り澄み渡り行き渡哲也。
これで長けりゃドストエフスキーにトルストイはどうなるんじゃ?主人公が登場するまでにゆうに150ページは読まねばならぬぞ。
あ、あれは若いもんの読み物か・・・・・。私も最近は長いのはダメじゃわい。
Posted by: 早坂 | 2007年3月 1日 15:28
蕎麦湯おいしそ~!
こんな濃厚そうなのは飲んだことないかも。
ほんとに毎回2~3回分のボリュームありますよね。
僕だったら1週間くらいかかるかも・・。
Posted by: くに | 2007年3月 1日 18:44
☆くにさん
蕎麦湯おいしかったですよ~~。お腹が膨れそうになるのに気づかなければ4杯は飲んでいたかも!
そう。他のブログと比較してボリュウム減らそうかと考えたこともあったんですよ。ちょうどそんな時、あるフレンチのオーナーシェフが
「オーナーになったら迷ってちゃいい料理出せないでしょー。迷っても自分のやり方信じてやり続けるしかないですよ」
って言ったんです。それ聞いて
「そや!私も自分の流儀、通させてもらうでーー!」
って、今に至ってます。でもいつも読んでくださってる、ヒロキエ親びん、くにさんをはじめ・・・・・・・えーとえーとたくさんの皆さまに感謝しております。
Posted by: 早坂 | 2007年3月 1日 20:52
いやぁん!いつもスバラシイ早坂さんのお料理レポート。今日は私が大好きな御蕎麦じゃありませんか!しかもメチャ美味そう!!!
早坂さんのレポートされるお店には今すぐでも行きたいといつもいつも思うのです。でも、いけないじゃん!くやしいぃぃぃ~~~
それにしてもいつもすごく食欲そそりますね!
御蕎麦も私好みな細めの蕎麦粉の香りがしそうなものだし、御蕎麦以外にあんなにたくさん美味しそうなものが次から次に出てきて、東京だと1.5倍くらいの値段がするんじゃないですかね?
出来ればお昼にセイロ二人前タラフク頂いて、夜はコースで頂く、という風に、一日2回でも伺いたいですね~!
Posted by: midori | 2007年3月 1日 21:56
☆midoriさん
いやぁん!midoriさん、お蕎麦お好きなんですか。上等のお蕎麦はmidori色なんですって!
ここはタラフクいきたいお店ですね。後でこのブログアップしながら、何で「出し巻き」注文しなかったんだろう・・・・とか「そばがき」食べ損ねた~とかあと・・・・
もう自分で写したメニューの写真を見て悔しがっています。
midoriさんも神戸に帰ってこられたときはぜひここにいらっしゃいませ。すごくおすすめのお店ですわん。あ゛ーー私もまた行きたい!!
Posted by: 早坂 | 2007年3月 1日 22:33
香の物のお皿。。反対から読むのじゃないですかぁ?
今日一日に感謝、土山人
Posted by: ちよちよ | 2007年3月 1日 22:34
☆ちよちよさん
はじめまして!ちよちよさん(^O^)
>反対から読むのじゃないですかぁ?
爆爆爆爆笑!!そうですよね~~!!そっかーー反対から読むと意味がわかりました。
ありがとうございます!記事に追加しておきま~す。
Posted by: 早坂 | 2007年3月 1日 22:48
はじめまして☆ 初コメです。
ここのお蕎麦、ほんとにおいしそうです。
しかも温玉+ジュレ、なんとも素敵な組み合わせ。今すぐ食べたくなる写真ですね!
今月神戸に行くのでお邪魔してみようかしら。
オススメのお店あったら教えてくださいね。
Posted by: 蓮花 | 2007年3月 2日 12:37
☆蓮花さん
初コメ~、コメだけ初~~って感じです!
こんにちは!
「書道家 蓮花 馳走 侘助にて食す」!!!
いいですね~。お似合いです!
阪急電車の神戸線に乗って「夙川駅」(しゅくがわ)で降りて南出口にある交番で尋ねれば、目と鼻の先ですよ。
で、一筆「蕎麦」!見てみた~い(あはは、もう夢が膨らんで、話が先に行ってしまっている~)
Posted by: 早坂 | 2007年3月 2日 13:28
早坂さん♪
待ってたのに、コメント遅くなってごめんなさいっ!
ダッシュできましたー(笑)
んもぅー、すごいっ、トロトロの温泉たまごとそばつゆのジュレって!!(目がとろーん)です。
蕎麦湯のおかわりって私も「土山人」で
初めてしました。体にいいんだぞ!って言い聞かせ
なくてもゴクリとのどをとおる感じとほの甘さが
なんともいえなくて美味しかったのでした。
詫助さんもそんな感じ。
うー、また行きたいお店増えちゃった(><)
Posted by: mint2 | 2007年3月 5日 00:15
☆mint2さん
おおーーー!!行ってこられましたか!芦屋の土山人のほうですね。
目がトロ~~~~ン。そう!そんな感じになっちゃいますわ♪
そっかー私は蕎麦湯大好きだから3杯で・・・4杯目いきそうになったんですけれど、蕎麦湯好きじゃなくてもおかわりしちゃったんだ!!すごーーい!
Posted by: 早坂 | 2007年3月 5日 11:21