●【番外現地レポート】神戸ディープB級グルメ地帯を行く!「世界一」のソバメシ&ぼったこ!~神戸・長田「お好み焼 ゆき」
突然ですが番外編。
先日、とは申しましてもあらもう1週間にもなりますわ。「こちらの方」が「この方」と「かの方」を引き連れて、はるばる東京から神戸まで遠征(もしくは遠足?修学旅行?)にこられましたの。
いずれもグルメブロガーとして全地をとどろかせておられる方々でございます。
さあどんな贅を尽くしたおもてなしをいたしましょうか・・・・?神戸牛?新鮮な瀬戸内の幸満載のフレンチ?それとも船のコックが持ち込んだ伝統的な神戸の洋食屋さん?・・・・・・
ノンノンノンノン。なんと!!彼らのご所望は「そばめし」!!なんで!?「本場で食べたぁ~~い!!」 はいーー?「冷凍食品でしか食べたことない(しょぼん)」あ、なるほど。
異様なる彼らの熱情に突き動かされ、ワタクシ早速この地図←を手に入れましたの。そしてじっくり選び抜き、現地をこっそり視察。絞り込みましたのがーーー!
↓↓↓↓
「世界一のそばめし」(←ん?)が食べられるというウワサの、お好み焼「ゆき」!
ダーリン含めて、5人でGO----!
はい!こちらでございます。
結婚40年の池端ご夫妻。毎日二人仲良く鉄板の前。
美人のオバちゃんのお名前は幸江さん。店名の「ゆき」は当然、幸江さんの「ゆき」。
オバちゃん、お店の名前オバちゃんの名前をつけてもらってるなんて、しあせね♪
「ん~?いやチャウチャウ。私が始めたお店やから「ゆき」やねん」
(ワシ、手伝うとーねん)オジちゃんもじもじ。そこにすかさず、娘の京子さんからツッコミ!
「そんなん、お父さんの名前付けたら、お客さん来うへんわぁ!」
え!?オジちゃんの名前、ナニ?
「信二郎!・・・・・・・お好み焼「しんじろう」。あかんわ」
もぅ、ボロクソですぅー(^^;
注文は「そばめし」とか「お好み焼」とか言った後で、その具を言えばよいそうです。しっかし、それにしても安い!いいの?これで・・・・・・。
早速お手並み拝見。高級中華料理店のチャーハンをしのぐというこのお店。
チャーハンなら中華なべを振り上げてご飯を宙に踊らせパラりと仕上げます。しかしここ、厚さ2センチの鉄板!縦横1m以上・・・・・どうやって振り上げろとおっしゃるの?
こうやるんですね~~。目にもとまらぬ、見事なコテさばき。ご飯とは別に焼かれ、コテで刻まれた中華蕎麦も共に踊りまくります。
こちら←のブログの動画、3分の1辺りからお二人の息のあった妙技をご覧になれますわよ♪
ときどきこうやって、なぜか小笠原流お行儀作法とでも言うべき所作も混じります。
この厚さ2センチの鉄板、一日たえず超強火で焼かれ長年磨きこまれてきました。ですから油は一滴も使わずに、牛スジからにじみ出る脂だけでそばめしを仕上げることが出来ますの。
お!何か投入。カツオの粉でしょうか・・・・・・。
ほんのり、ソース投入。
出来上がり!
見事にパラりとしたご飯。ゼラチン質でもちっとした牛スジ。蕎麦はカリッ。大ぶりのタコを噛めばじわっと磯の香り。確かに。上品で上質。美味しーー!
この辺りは、2、3歩行けば「お好み焼屋」に行き当たる場所。オジちゃんのとこだけ「うちは世界一や」って言ってたら、周りのお店に叱られませんこと?
「いやいや、チャウねん。昔ジャンプやったかな?こんな記事書いてもろてん」
ほーー!「そばめし世界一 利き舌CHECK!! 世界一の皿 ゆき」すごい文字が躍ってますね。ポップアップすればあなたもお読みになれましてよ♪
「まあ、それで世界一のそばめし、言うてますねん」
でも、事実そうかもしれませんわ。ここのそばめし。
「そばめし スジ」も運ばれてまいりました。これこれ!妙に感心した「お好み焼 そばめし 運搬器」(←正式名じゃなくってよ)。
「ちりとり」みた~~~い(^O^)
「お好み焼 豚玉」。大阪風に混ぜてしまった生地を焼くのではなく、鉄板の上で具と素の生地を混ぜていたような~。パンパンたたいているのは・・・・・?なぜでしょうね。
運ばれてまいりました「ぼったこ!」。うゎ!いっせいに手が伸びます。ちょっとみなさんの反応の速さに圧倒されましてよ♪
初めてお目にかかりますわ。こんな驚異的なお吸い物。だって、具はたこ焼きなんですもの。それに「ぼっかけ」を入れてだしを注いだもの。だから「ぼったこ」!
あら、ちょっとお待ちになって。さっきからずっと意味がわからないのですが「ぼっかけ」ってそもそもなんでございますの?
「牛スジとコンニャクを煮たやつや。ウチのはコンニャクなしで牛スジだけを味付けせんとゆがいてあるだけ。色んな食べ物に「ぶっかけ」て食べるからいつのまにか「ぼっかけ」って呼ばれるようになってん」
信二郎オジちゃんが教えてくださいました。
これのことなんですね「ぼっかけ」とは。
お出汁をまずすすります。あら~~~上品な薄味。見かけとのギャップがここでも面白いですわ。
途中からソースを投入してお味を変えて食べるのが通の食べ方とか・・・・・。
店をキョロキョロ見渡していた「かの方」が「アップル」なる飲み物を発見。
「アップル」ってなんですか?
「なんや知らんねん。オレンジジュースみたいなもんで・・・・・昔からあるねんけどなんか知らんねん」
ほう、どれどれ。またみんなの手がいっせいに伸びる。
「ビンも一本ずつ違うし、キャップも甘酒の王冠やし・・・・・なんやようわかりませんわ」
レモン色の「アップル」。向こうのビンにが「National Drink」と書いてありますわ。ということは「アップル」ってすごーい!「国民的飲み物」なんです!!
お味はーーーカキ氷にかけるシロップを薄めたみたいな、と「こちらの方」が言っておられましたー♪
「皆さん遠くから来てくれはったから、これはサービス。「にくてん」言いましてね、これが長田のお好み焼の原点ですわ。食べ物のない時代にこれがご馳走でしてん・・・・・・・五等分するのは、むつかしナー」
うす~~い生地に「ぼっかけ」がたくさん入って、素朴な美味しさ。途中から「どろソース」というものをかけて食べると、ピり辛のちょっとリッチテイストに。
あったかくって、ボケとツッコミの利いた家族愛に満ちたお店で、ワタクシたち本当に世界一の「そばめし」に出会うことができました。美味しかったわぁ。ごちそうさま!
東京お3人様御一行の記事↓↓↓同じ場所を取材してこの異なりよう、これはナニ?(^O^)
「こちらの方」←(この方にしか出来ない、Web本にまで紹介されたブログ)
「この方」←(動画入りのサービス満点ブログ)
「かの方」←(その細かい食品描写により、ラジオ出演まで果たす)
さてさて毎度ご好評をいただいております脳内漫才。今回は池端ご夫妻に出ていただくことにいたしました。
ただし注意!!このお二人は別にこんな会話はしてはおりません!たぶん・・・。
オジちゃん 「なあなあ、足が百本あるタコ、おったらええのになぁ」
オバちゃん 「うふふっ。ナニ、言うてんの」
オジちゃん 「そしたらなあ、1匹、仕入れただけで当分使えるで」
オバちゃん 「うふふふふ・・・・・・」
オジちゃん 「な、おもろい?おもろい?」 (うわ、ウケた、ウケた)
オジちゃん 「なぁーなぁーなぁーなぁー!スジだけの牛、おったらええのにな」
オバちゃん 「うふふふ・・・・・・・・」
オジちゃん 「な、おもろい?おもろい?ぼっかけ、安うに作れるで」
オバちゃん 「うふふふふ・・・」 (ホンマにこの人は、昨日も同じ冗談言うてたやんか)
オジちゃん (うゎ!ウケた!ものごっつうウケた!笑てる笑てる。やったー)
池端ご夫妻。ご出演に感謝いたします。
楽しい(おっかしい?)後日談を「この方」←が報告しておられます!
あと、東京でこのディープなぼっかけカレーを楽しまれた方。
どろからソースがお気に入りと「kisakoさん」。
「くにさん」は事情がよくわからないまま受け取られたご様子。でも喜んでくださっておられました。
気に入っていただけたらクリックよろしくお願いしま~す♪ペコリ!
お好み焼 ゆき
神戸市長田区久保町4-2-5
TEL:078(631)5117
営業時間 11:30~21:00
定休日 水曜日
そばめし・・・・・600円
ぼったこ・・・・・500円
にくてん焼・・・・580円(でも今回特別オジちゃんのおごり♪)