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2006年12月25日

●神戸で堪能する絶品関東風鰻の味!~元町「青葉」

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今年もいよいよカウントダウン態勢!ケーキとかプレゼントとかこのところ騒々しかった街の空気も本日を境に一変、スパッと歳末モード突入の気配。

そんなこんなの先日、抜け駆けのようにダーリンとちょいと行って参りました。
神戸は元町の鰻の老舗「青葉」でゴザイマス。

世間一般では鰻は関東風が旨いと、決まっているらしいですね。背開き腹開きの違いというより焼き方の違いだそうな・・・・。関東では鰻は白焼きにし、蒸して、炙って、蒸して・・・・普通で2回か3回、高級店ではそれを5回繰り返すとお聞きしました。すると鰻の泥臭さも消えて、ふんわりやわらか~~~~に・・・・。

いわずと知れた神戸っ子のワタクシ、実は関西風の鰻が好きーーーー・・・・・って言ったとたんに座布団投げつけないでよーーーーーー!!

あの関西風鰻の適度な引き締まり感とチューイーな皮、野性味を帯びた泥臭さと山椒の結合がたまらなく好きなんです。焼いていない肝吸いの、肝を噛んだ時にチュッと舌に吸い付いてくるのもたまりません。

しかーーし、ワタクシも食わず嫌いはいけません。
というわけで、「青葉」へ。と言うのもこちら、神戸にありながら偏屈にも関東風の鰻を焼き続けてきたお店なのでゴザイマスの。しかーも、80年も!

ところで、東京は新富町にも「青葉」がありますが、この元町・青葉の東京支店!う~ん、これって逆輸入状態?レクサス?みたいな・・・・。エ、モノが違い過ぎ?(^、^*)

しかし、その本店の元町・青葉、こうやって写真に撮ると結構立派な通りに面したお店に見えますが、決してそうではございませんの。先回の「ブッカート・カフェ」の時に申しましたとおり、古いアーケード街の気付かれないほど細~い路地。むしろビル裏の通路のような道にこの店はございます。店主が宣伝嫌いとのことで宣伝も目立つ看板も何もありませんが、頑固だけど旨いっ!てところって、そーゆーもんかもです。何とかして探してください。もし行かれるようでしたら・・・・。

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とっても気さくで愛想のいいお店の看板娘。いつも鰻を焼いているここのお父さんの頭にあることはいかに鰻を最高に旨く焼くか!ということのみ(たぶん)。商売人というよりはまさに職人。カメラ大嫌いの恥ずかしがりやさんです。ですからこの娘さんがそれを接客で一生懸命フォローー。

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お箸、を見つめて落ちつきなく待つこと1分。

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お漬物が出てきました。鰻が焼き上がるまでの間、これで日本酒をちびちびやるところなんでしょうけれど・・・・・ワタクシメ、下戸っ子の悲しさ。ほうじ茶をちびちびやってさらに待つことしばし・・・・・・・。

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ワタクシの大好物「う巻き」。これだけは何が何でも外せませんわ。だって出し巻き玉子に目がないのは、女の子の証拠!

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鰻、確かにふわとろです。口に入れたって噛む必要ございませんわ。舌で押さえたら溶けちゃいます。それにあわせるかのごとく、出汁巻き玉子も今にも崩れそうなほど柔らか~~い。

これはサイコーに美味しいです。関西風の鰻の「う巻き」よりも出汁巻き似合っているような気がします。

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ダーリンは「蒲焼き」を注文。いいテリですね~。これを半分ほどビールで楽しんで、後ご飯と肝吸いと漬物で・・・・・・というところです。

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「肝吸い」。真っ黒に焦げているのにちょっとビックリ。でも最近は、鰻をさばいて出す店自体が神戸では少なくなってきているので、ありがたや~~。

子どもの頃にはよく見かけましたけれどね。料亭の裏口なんかが開いてて、樽のようになった深い木の桶に生きた鰻が重なり合って入ってるんです。板前さんがひょいと一尾取り上げると杭の突き出たまな板に鰻を刺してまたたく間に3枚におろしちゃう・・・。見事でしたね~~。

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こっちから見た感じの方が何か美味しそうですね。でも、個人的には肝はここまで焼いてないほうが好きですが。

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ワタクシは「上丼」。

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すんご~~~い。思いっきり炭で焦がしてあるのに、裏返せばぷわぷわ~~~ん。
ご飯も鰻にあわせて柔らかめに炊いています。ここに至って思いました。関西風のうな重と関東風のうな重を同じ土俵で語るのは、「愚」であると・・・・。
これはまったく別の食べ物として考える方がいいかもしれません。

鰻の生命力を食べるぞーーと結構タフなお味が関西風。昼からちょっとご酒でも・・・・と贅沢にぽわわ~~んと食べるのが関東風。・・・・・・・と、まあそんな感じがいたしました。

この日、つやつやご飯に食欲止まらず、ダーリンは3杯お代わり!ご飯はいくらでもお代わり自由なんですよね、ココ。

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山椒と、かなりレトロな味の素のビン。

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仕事場。鰻屋は地震が来たらタレの入った壷を真っ先に抱えて逃げる、なんて昔の人は言ってましたっけ。そんな、タレの入っているらしき壷が見えますね。
そしてビックリするほど真っ黒に焼けた脂のこびりついた炉。もうラストオーダーの時間が過ぎたので、さっき親父さんが灰に近くなった備長炭を火バサミで取り出していました。

いつも、ブッハッと路地に黒い煙を吐き出しては古いアーケード街をいい匂いで覆いつくしていたものの正体ついに見たりっ!て感じでした。

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満足満腹!表に出ると看板の明かりも消えて、電線のこんがらがるようなまったく寂れた路地裏。その向こうには表通りに面した最新鋭のゴージャス系タワーマンション。

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帰り道の南京町は夜になるほど真っ赤に燃えて、押し合い圧し合いの年末の賑わい。

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錨山のネオンも青で、ブルーライトコォーベェ~♪の今宵でゴザイマシタ。

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青葉
神戸市中央区元町通3丁目8-10
TEL 078(331)2845
営業時間 11:00~LO19:30
定休日 月曜日

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コメント

> 野性味を帯びた泥臭さと山椒の結合
> 炭で焦がしてあるのに、裏返せばぷわぷわ~~~ん。

はーい!、私も関西人として大賛成です♪
鰻屋はニオイだけでメシが食えるというけど、
早坂様の記事なら丼メシで3杯は軽い!!

ところで私がカルチャーショックだったのは、
鰻をさばく「包丁」の東西比較でした。
この記事の中段に載せてみましたけど。
http://tsukijigo.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_9302.html
関東風って、めちゃくちゃ大げさな「刀」を使うんです。
ご参考:<東京型>
http://www.jumi.co.jp/shop/shop-image/htunagi.html
<名古屋・大阪・京都型>
http://www.hamonoichiba.com/products/masahiro/ms_2004_10.html

神戸は、どれを使ってるんでしょ???

☆tsukijigoさん

「青葉」は背開きです。いつものように、見せて、見せて~~なんて一筋縄で行くようなお店ではございませんので、どんな包丁かは分かりませんが恐らく東京型ではないでしょうか・・・?

記事では触れませんでしたが、関東風が背開きなのは武士が縁起を担いだからと言うよりも、大きめの鰻を使って背開きにして端を太くしなければ、蒸して焼いての過程で身が崩れてしまうからだそうです。

それよりも!tsukijigoさん!ハモ!!ですか!?何でそんなよりによりによって、世にもさばくのが困難な魚に挑戦されるのですか!

しかも最後に「ともあれ・・・、かなり面白かったな、今日は♪ 」ってね・・・。見ているだけで私は自分が調理したくらいにどっと疲れが出ましたよ。

そうだ! 私、関西焼きのうなぎを食べたかったのを思い出した!!
何かオススメ関西うなぎの店があったら紹介よろしくです。

☆ヒロキエどん

ワタクシの最愛の涙モノに最愛の関西風鰻を出してくれるお店が・・・・・消えてしまったので、消えた店を探すと同時にヨソも調べて見ますね。

早坂さん、おひさしぶりです~
転勤が決まりめっさ忙しい日々・・・
こんな時はうなぎがよさそうですね!
なんかいろいろ考えちゃって食欲わかないんです・・・(私らしくないでしょ( *´艸`))
レクサスに例えるとはおもしろい♬

ちょくちょく遊びにこれなくなりそうなの
ごめんなさーい!

早いけどよいお年を~(*´∀`*)

☆いぬこさん

転勤で一番忙しいのは奥さんだよね~~。いらないものだけ捨てて後は全部おまかせ便のお引越し・・・かな?

>なんかいろいろ考えちゃって食欲わかないんです・・・(私らしくないでしょ( *´艸`))

そうですよね。自分の意志で行くわけじゃないわけですものね。山口の美味しいふぐなら食べられるかも!

またむこう行って落ち着いてからのブログ発信楽しみにしてるからね。

いぬこさんも、お体に気をつけてよいお年を!

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