2006年11月13日

●塩屋異人館倶楽部出身シェフの上級フレンチ~神戸・舞子「ル・シャトン」

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今日は、ワタクシのとっておきの「隠れ家」をご紹介しちゃいまーす!
「え?そんなとこ簡単に紹介しちゃっていいの?」って?うーん、ほんとうはあんまし良くないんだけど、ココ最近なんかすごく知られてきたみたいで、予約してもなかなか席が取れないぐらいになっちゃったんですもの・・・。もう、あんまり「隠れ家」でもなくなったので、この際、潔くバラしちゃいます!
でも、もう、ほんっーーーーとうに美味しいから、今ワタクシのブログを読んでくださってる皆さま、これ最後まで読んだら即このお店予約でございますわよっ!(て、ワタクシ別にココの回し者じゃございませんからね)

ところで、このお店を最初に発見したのは、ワタクシじゃございませんの。食べ物に関しては耳ダンボちゃんの我が愛するザ・ディスポーザー母上さまにございます。それは6年前、この店がオープンしたての頃のことでした。ワタクシとダンディー父上殿、ザ・ディスポーザー母上さま、そしてダーリンは、それ以来ご贔屓にさせていただいたおりますのよ。オホホホホホ~ッ。
(あーん、なんだか昨日からゴージャスカレー姉妹さまの口調が抜けないわ!)

お店の名前は「ル・シャトン」。風光明媚な神戸の旧保養地、舞子の住宅街の中にございます。

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ル・シャトン」のオーナー鈴木シェフは、あの由緒正しき「旧塩屋異人館倶楽部」で修行した腕利きです。・・・・・と言っても「塩屋異人館倶楽部」ってご存じない方多いかもですね。このあたりは西洋人の住宅地として開発されたジェームス山が近く、そこにあったイギリス人を中心とした社交クラブが「塩屋異人館倶楽部」でした。
かのサマセット・モームも1936年頃ここに滞在し、「A friend in need」(困ったときの友)という短編を書いています。それは「塩屋異人館倶楽部」から沖の灯台を迂回して垂水まで泳げるかどうか、という賭をする二人のイギリス人のお話でござあますの。(あ~ん、もう今日は徹底的にゴージャスカレー姉妹さま状態で行くしかないわね)

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さーて、いよいよワタクシのとっておき「ル・シャトン」のディナータイムの始まりですわよ~。
ところでワタクシ、このお店「ビックリ箱」だと思っておりますの。まずは↑のお写真クリックしていただけますかしら。
昨日のディナータイム、ワタクシとダーリン、ダンディー父上殿そしてザ・ディスポーザー母上さまは、ここからBコースを選びました。お値段とメニュー、よーくご覧くださいね。普通ならどれくらいのお料理を期待なさいますか?

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さあ、シンフォニーの幕開け幕開けーーー。

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まず序曲が始まります。
「オバイケとツブ貝のゆず和え」。オバイケのザラザラとした舌触りとぷりぷりのツブ貝。私は微かに、ほんの微かに・・・・カレーの風味も感じたのですがダンディー父上殿はそれを否定。んん?ワタクシの幻覚、、、、、?

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ジャーーーン!!ではありません。まだ序曲です。まだですよ~~~。これは「薩摩牛の燻製」。なんと美しい霜降りなのでしょうか。こんなに綺麗に霜の降ったお肉を見るのは久々です。

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燻製の上にはもやしとアルファルファ。下には大根おろしと????ちょっとごま油の風味?それともすりゴマ?謎。

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温められたフランスパン。当然、いくらでもお代わりできちゃいます。

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名前を聞き忘れてしまったグラスワインの赤。華やかなバラのような香りのミディアムボディです。私はお酒がダメなのですが、香りだけでもじゅーぶんゴージャスな気分になれます。

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次に運ばれてきたこのサラダもまた「ビックリ箱」!なんと、6品の海の幸のアンティパスト付き!さすが「塩屋異人館倶楽部」出身の鈴木シェフ。シーフードのアレンジメントがタダモノじゃございませんわ!マグロ、カツオのタタキ、サーモン、イカ、タコ、そしてワカサギの天ぷら!!!あ~ん、今夜も期待を遙かに超える展開!

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と、次に運ばれてきたのは、ほどよく熱~い「ジャガイモと人参のスープ」!ちょうどお手頃なサイズのカップに入ってて、スプーン無しでお口に運べる気の利いた洒落た演出!シーフードサラダのひんやりとした味わいの後に、お腹までじ~んわりとしみるスープのまろみもグッド!
いよいよこの後に登場するメインディッシュに向けて高鳴るこのお腹の、じゃなくて、胸の鼓動!
クライマックスを前に、スープで整った胃袋はもう完全に準備OKでございますわっ!

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そして、じゃじゃーん!メインディッシュのおなーりー!
まずは、ダンディー父上殿のオーダー、「仔鴨のロース」。それにしても、ダンディー父上殿のセレクトはいつもコレ。確か2週間前にも食べているはず。それでも飽きずに・・・・。とにかく大好物なんですね、コレが。あっさりとしたソース。そしてボリューム感ある肉は歯応えがあり、なかなか噛み切れません。
仔鴨のロースの下は茄子に舞茸、エリンギやシメジ。上はアスパラに白髪ネギ。お野菜たっぷりです。

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で、ワタクシオーダーはウズラちゃん♪手前は下に牛蒡と舞茸、焼ミニトマト。上はアスパラ。奥のウズラちゃんは下は太い白ネギをローストしたものが2本。こっれがまた甘ーくっておいしいったらないの!上は牛蒡をどうやってあんなに細く切ったのかわ分からないんですけれど、さらりと素揚げしたものです。

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う~ん、ウズラちゃん。とーっても淡白で上品なお味でしたわん。

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さて、ザ・ディスポーザー母上さまは「黒鯛とアサリのバターソース」。一見小さく見えますが、そこが鈴木シェフの「ビックリ箱」。
黒鯛、通常の大きさのものが二切れ隠れています。しかもタラバガニの剥き身がたっぷり。

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そして、ダーリンのオーダーは「骨付き仔羊のロース」。左手前はニンニク。茄子にヤングコーン、インゲン、蓮根、エリンギ、人参。
上でシーソーのようにバランスを取っているのは満願寺唐辛子でしょうか・・・でもそれにしてはちょっとスリムかな?これとロースを一緒に食べるともう!う~~~~むと目をつむって唸るより他になくなってしまいます。

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実際の仔羊のロースはこんな感じ・・・。

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撮影の振りしてパクリッ!わっーー!と、ダーリン叫んでました。

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さて、デザートの時間でございます。
ワタクシいつもこの「ブリュレ」。「ブリュレ」ってフランス語で「焦がす」って意味だそうですね。
以前に鈴木シェフに、この上にかぶさってる網の作り方を教わりました。一番大きなオタマに飴をシュッシュッシュってかける、と…。ふ~ん、そうかそうやってつくるんだ、なるほどね・・・・・そんなことできるか!!って思いましたけど^^;

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うひゃ~ん。パリパリとろとろ~。飴は甘味かなり控えめで芳ばしさ優先です。くりっと切った葡萄の両脇に手前は5ミリほどの球形のバナナ、奥は5ミリほどの球形の梨。手が込んでます。

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ダンディー父上殿はダンディーに「チョコレートケーキとアイスクリーム」。お皿にはチョコとクリームで抽象画が描かれています。そしてなぜたかクッキー煙突。ああ、芸術の秋ですね。

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そしてザ・ディスポーザー母上さまはシャーベット。母上さまにふさわしく4種類もあります。

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ダーリンは、やはり予想通り栗を選びました。このお方、「栗マロン」とか、結構オジサマ系の味が好みでございますのね。特に下の栗のアイスクリームはかなり濃厚な栗のお味だったとかで、もうダーリンほくほく。見えますでしょうか。上に乗った栗から、飴がアンテナみたいにピューーー!って伸びているこの遊び心。
やっぱりデザートは楽しくなくっちゃね!!

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ディナータイム約2時間。その間にこれだけのお料理をたったお一人で作られたのがこの鈴木公夫シェフです。いつお会いしても「塩屋異人館倶楽部」出身という経歴を感じさせない飄々とした物腰です。
それにしてもどうやってあれだけのものたった一人で作れるんですか?とお尋ねすると・・・・・・
「いや、あの、慣れてますから」
ええーーっ!慣れたらできるって問題?うーん、でもそこがやっぱりプロってことですよね。当たり前だけど。
値段設定も、家族全員で来ても高過ぎるものにならないようにと考えられたそうです。おかげでリピーター率高いそうです。

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う~ん、素晴らしきかな我が隠れ家「ル・シャトン」。今夜は本当に素晴らしいディナーでございましたわん!
あ~あ、でも本当にこのお店バラしちゃったなあ~。みなさーん、やっぱりあんまり行かないでねーーー。

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ル・シャトン 
神戸市垂水区舞子台8-23-12
TEL 078(781)6270
定休日 木曜日
営業時間 ランチ 11:30~14:00 ディナー 17:30~21:30
駐車場あり

ディナーBコース・・・・・・・3990円
グラスワイン・・・・・630円~

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