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2006年10月 9日

●メロウでスウィートな南イタリアの隠れ家~元町「マルティーナ・ヴァレンティーナ」

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先日の土曜日、ダーリンとちょっと隠れ家的なトラットリアでランチして来ました。

実はこのお店、始めはグルメ本で発見。でもそこに使われていた写真に何かぴーんと来るものがあって、9月の始め頃に行ってみたんです。すると、正面に「夏休み中」の看板が掛かっていてお店はCLOSED...。ええっ!?「夏休み」って、もう9月でしょ?と思ったんだけど、でもすぐに「平然と夏休みなんて言う余裕があるってことは、ここ何かスゴイかも」と、逆に期待感はますます高まったのでした。
そして今回!満を持してというか、ちゃんと予約して行って参りました。えーと、言い忘れてました。お店の名前は「TORATTORIA e Bar Martina Valentina」、略して「マルティーナ・ヴァレンティーナ」です。

JR元町駅の喧騒からちょっと離れて、県庁や県警本部に向かう山手の坂道の途中の南斜面の一角。青空を背にしつつ一歩店に入れば、ごらんの通り・・・・・・独特の静寂。流れるのは陽気な中にもそこはかとない物悲しさが漂う南イタリアのメロディ。期待通りの、メロウでお洒落でスウィートな空間がそこにありました。

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もうこんなに削っちゃうと何か分からないかもしれませんが、これ、豚の腿のプロシュートです。骨付きなので下からも削ってあります。

ここのシェフの若松さん、イタリアのトスカーナやマルケーのレストランで修行されていたときには、一本8キロもするこんなプロシュートをお作りになったことがあるそうです。あ、ちなみにイタリア人は腿だけでなく豚バラもプロシュートにして生で食べるんですって!

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さてと、ランチメニュー。Pranzo B のまず最初のお料理は「ヒイカとフレッシュトマトのスパゲッティ」。
ヒイカっていうのはご覧の通りの小さなイカで、ベイカとかジンドウイカというのが標準的な呼び名だそうです・・・なんて名前なんてどうでもいいくらい美味しそうでしょー。ほらイカ墨まで楽しめちゃいますよ!

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イカ!新鮮!中にまだトロトロの生っぽさが残っててとってもいい感じーーー。

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パンは2種類。

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ダーリンのオーダーは「牛すじ肉のラグースパゲッティ」。上にかかっているのは羊のミルクで出来たペコリーノチーズ。(←だったけかな?)

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この方が若松健志シェフでーす。そして、この日はお目にかかれませんでしたが大学時代の同級生の木下さんとの共同経営。ナント、このお店の内装はお二人自ら作っちゃったそうなのです!
生ハムやパンチェッタ(豚バラの塩漬け)も自家製なら、店の内装までも自家製。

石膏ボードに簡易漆喰を塗り、棚を取り付け・・・・簡単そうにおっしゃっておられましたがきっと大変だったと思います。長くイタリアにおられたので、店の雰囲気はとってもイタリアンな感じがよく出ています。

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ほら、手作りの温かさ、伝わって来ます?真ん中に小さな子供の描いた絵が飾ってあります。作者はマルティーナちゃん。え?どっかで聞いた名前・・・・ってほらこの店の名前、何でしたっけか・・・・。あ、「マルティーナ・ヴァレンティーナ」。

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この二人の可愛い女の子。お姉ちゃんがマルティーナちゃん。妹はヴァレンティーナちゃん。
若松シェフのマルケーでのホームステイ先でもあり親友でもあるマルチェロ・スカルペッティさんのお嬢ちゃん達です。

とか言っている間にキッチンからすごい音がしてきています。バチバチバチバチバチバチ・・・・・・!!!
次のメニュー「仔牛カツレツミラノ風」を作っている音です。仔牛の肉をギザギザつきのトンカチのようなものでたたいてペッタンコにしている音です。

料理を作ってもらっている音を聞くのって、いいものですね。

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出来上がりました!レモンだけ、ギュッとしぼって、いただきま~す!

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これ、ホントに仔牛ですね!肉の色が白いんです。歯応えもプリプリ。腿肉だそうです。

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冬になったらここできっと、自家製パンチェッタとともにグラッパ(葡萄の絞りかすで作った蒸留酒)を楽しむ常連さんなんかが集まるんでしょうね~。

鉄製暖炉と山と積んだ薪もあることだし・・・・(今回写真載せてませんが・・・・また冬にね)

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デザートは「ほしいちじくケーキとバニラジェラート」。写真クリックしていただければ、いちじくのお姿見ること出来ますよ♪

そしてブシュッ!!とすごいエスプレッソを作る音がしてダーリンはエスプレッソ。私は泡立てミルクたっぷりのカプチーノ。

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若松シェフとスカルペッティ家との友情は何年も経った今も続いています。
最近もスカルペッティさん手作りのオリーブオイルと子供たちの絵が送られてきたそうです。イタリアではちょうど日本人が秋にぶどう狩りに行くような感覚で、趣味でこんな手製のオリーブオイルを作るのだそうです。
Olio speciale prodotto dalla famiglia Scarpetti
と書かれています。たぶんですが・・・「スカルペッティ家族が特別に作ったオリーブオイル」って意味かな~と想像いたしております。

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店の入口の日本のオリーブも、やっと紫色に色づき始めていました。

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南面の窓を全面開放したレストラン。半地下になってて木で覆われいて、そして秋空を見上げるとまるで本当にイタリアにいるような気がしました。

でも、そこって、道路隔ててJRの線路なんですけれどね・・・・・・・。う~ん、これってまさに隠れ家。

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TORATTORIA e Bar マルティーナ・ヴァレンティーナ
神戸市中央区北長狭通4-9-26 西北神ビル1F
TEL:078(393)8128

Pranzo B・・・・・・2000円+200円(デザートをイチジクのケーキにしたので)

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一昨日と昨日は、「神戸ジャズストリート」でした。街中でいろんなジャズマンが演奏するんです。海外からも有名どころが来て、そんな方たちはライブハウスで有料。でもほとんどプロという方たちも道端で演奏を披露しました。

金曜日の前夜祭ではウチの近所でビッグバンドが演奏してすごい熱気。徐々にすごく盛り上がっていって最後には喚声や口笛・・・9時ごろまで大騒ぎでした。

何でこんなお祭り騒ぎがあるかって?それは、神戸が日本のジャズの発祥地だからなんです!

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コメント

いよ~ろろへひぃぃぃ~♪
豚のパラシュートで落下してきました。
羊で出来てる硬質のチーズだったら、たぶん「ペコリーノ・ロマーノ」よ。
「パルミジャーノ・レッジャーノ」よりも歴史が古いチーズなのよね。
このチーズ単独で食べると、かなり塩っぱいけど、茹でたてパスタに、このチーズだけ、すってかけて食べてごらんさい。
とても美味しいパスタが一丁上がりなのねん。

いよ~ろろへほろほろへひぃぃひぃぃぃ~♪ピーポーピーポーピーポー(お、やっと救急車が来たかな?)

アルプスから豚のパラシュートで降りてこられるとは、おぬし、かの有名な「ルパン3世」いや「紅の豚」?

写真で見たらいっぱいかかってますよね「ペコリーノ・ロマーノ」とやら!今度行ったらリクエストしてみよっかな~。裏メニューで。

自家製パンチェッタにこのチーズかけたのもありましたよ。

イタリアは奥が深い!ローマ帝国のころなんて日本はまだ卑弥呼すら現れてないんだもの。ヒロキエさんがパロマ産、もとい!パルマ産のプロシュートにぶら下がって空から降って来ることだってありえる国ですよ。あそこなら。

本格的、でもカジュアルなイタリアン♡
内装もかわいい♡
おいしいものも作れて
お店まで造ってしまうなんてスゴ腕ですね☆゚.+:。☆
この記事読んで、夏休みを9月にとるお店って多い気がしてきましたー

そういえばそうかもしれませんね。夏はお客さんが仕事お休みで、レストランは忙しいでしょうからね♪
ただグルメ本が発売された直後に休暇を取っていたので、これはタダモノではないぞーと思いました。実際ダダ店ではありませんでしたー(^^)

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