●海を見下ろす小粋ビストロ「マルコポーロ」
え!?この価格でこの素材、この本格メニュー!?しかもフルコースで!
これって、場所が違えば絶対ありえなーーい。
今日は神戸・朝霧で超人気のビストロ、マルコポーロからのレポートです。
時は明石大橋が完成する少し前のこと。
パリや南フランスで修行して帰国し、奥さんと一緒に自分たちの店を開く場所を探していたオーナーシェフのご主人は、ある日、明石海峡を望む見晴らしのいいこの朝霧の高台に理想的な土地を見つけました。周りはレストランなんて一軒もないただの住宅地。でも二人には夢がありました。
橋が完成すればきっと素晴らしく綺麗な景色になるよ。夜はイルミネーション輝く美しい橋の夜景を眺めながらの極上ディナータイム。みんな満足してくれるはず…。きっとそんな会話が交わされたことでしょう。
普通の家をちょっと改装しただけの、小さなレストラン。
お客さん来るかな?
心を込めて美味しい料理を出せば、
いつかきっと全席が予約で埋まる日が来るはず・・・・。
七つの海を旅したマルコポーロみたいに、さあ僕達の冒険の船出だ!
そしてついに夢は現実に!今ではすっかり、早めに予約しなければ席が取れないくらいの人気店になりました。めでたしめでたし!
(以上、早坂がかなり脚色)
さて、前説はこのくらいにして…。
いよいよ私がダーリンと先週末に楽しんだディナーメニュー、その全実況中継の始まりです!
まず、最初はメニューにはないサービスの一品。
運んできてくれたまだシンマイのギャルソンくん。「白身魚のフニョフニョフニョです」とやや緊張の面持ち。
「そのフニュフニュフニュ(←ちゃんと覚えてない)って何?」と尋ねる。ちゃんと私もわかっておかないとね!
「ちょ、ちょっと尋ねてまいります」ギャルソン君はあわてて厨房に・・・。
いえ別に私、彼に意地悪をしたわけではないんですよ。これは断じてホント。
「な、南蛮漬けだそうです」ギャルソン君、戻ってきてちょっともじもじ。
な~んだ南蛮漬けか、と(実は)思ったのですがカリッ、トュルンとして先付けとして最適です。食欲俄然わいてきました。
カウンターでご主人の助手を務めるアシスタントシェフさん。ものすごい真剣な目つきでビールを入れています。何度も、泡を沈めるためビールを注ぐのを中断。4、5分は一杯のビールに時間をかけていました。
さあ、前菜が運ばれてきました。甘海老にツブ貝。ホタテとホロホロチョウのローストのサラダ仕立てです。綺麗ですね。ドレッシングの味もイキイキしています。特に甘海老がソースの酸味で甘さが引き立ってトロットロでした。
今日はかぼちゃのポタージュでした。日によってごぼうや大根のポタージュだったりすることもあるんですよ。
クルトンはバターのたっぷりしみこんだカリカリフランスパン。これは最高!
魚料理の登場です。左はカマス右は鯛のポアレ。
お次、肉料理。左は牛フィレ右は牛ロース。
でも私早坂としては、これはちょっとブッブー、禁じ手ですよ!
フィレを食べた後ロースを食べると単に脂っこい肉って感じるし、ロースを食べた後フィレを食べるとフニャフニャの味の薄い肉って感じるものです。だからやっぱり、フィレはフィレだけ、ロースはロースだけ、のどっちかにしなきゃ。それぞれにどっちも美味しかっただけに、このコンビネーションにはチョイ厳しいけどダメ出しでーす。
それとは関係ないけど、一つわがまま言わせてもらえれば、ローストした鹿が食べたかったなー、なんて…。(ほんと関係ないですね)
え~と、上のマッシュポテトはバターの風味が効いて絶品でした。バター変えたのかな?
デザートも大サービス。手作りバナナと栗のタルトとこれまた手作りバニラアイスに洋梨のシャーベット。前菜に始まり長い道のり、最後の最後まで手抜きなしで華麗に豪勢に決めてくださいました。
ごちそうさま~!!
というわけで、今日は明石大橋が見える小粋で美味しいビストロ「マルコポーロ」からのレポートでした。
早坂
神戸市垂水区狩口台7-14-1
TEL 078-785-1555
11:30~15:00(L.O.14:00) 17:30~22:00(L.O.21:00)
定休日 火曜日、第3月曜日(祝日の場合は営業)
駐車場 10台
今日食べたのはこの真ん中のBコース。信じられない良心価格でしょ。