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2006年5月30日

●これが本家本元の豚饅、他は無し!

いやー見てください!肉汁がもちもちの皮にしみこんで、手がもうべとべと。口だけじゃなくて手までが「おいしいよー」と言っとります。豚ミンチに入っている野菜はなんとネギだけ。だからお肉はギューーーー!て引き締まってて気をつけて食べないと一口めに肉汁、ピュって飛び出しちゃいますぞ。

今日ご紹介するのは老祥記。先代店主が中国のパオツーを日本人にも親しんでもらおうと「豚饅頭」と命名した豚饅界本家本元のお店です。

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さあやってまいりました神戸元町・南京町。これは西に出来た新しい門。夜になると発光ダイオードで白く光ります。さすが進取の気性に富む華僑の街だけあって、新しい技術でも良いものなら何だってどんどん取り入れちゃうわけですね。で、老祥記はここから少し入った広場の前にあります。
  

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週末でもないというのに、もう豚饅求めてあちこちからやってきた人たちが道にはみ出して並んでます!でもまだこの程度なら、私も並んじゃうかな。ここは観光客が多いから、よく知らなくて中を窓からのぞいたりしてる人もいます。でもそこの黄色い服のおねーさん、そんなことしてないで早く並ばなきゃ!あっという間に大変なことになるんだから・・・。

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ほーら言わんこっちゃない。老祥記のおばさん(真ん中やや左の白い服白い帽子の人)が出てきて、客が道をふさがないように列を切って向かいの広場に移動させてしまいました。後はどんどんこの切られてしまった列が蛇行して増えてって、最後には広場の人間みんな老祥記の客ってことになるんです。ハイ。

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「元祖」の文字もまぶしい赤のれん。やっぱり「豚饅頭」と言ったほうが「ぶーたまん」と軽く言うより美味しそうです。だってお饅頭って聞いただけでも美味しそうなのにそれが豚肉で出来てる!なんてブーブー・・・・もうネーミング最高!

創業大正4年といえば1915年。と言うことは第一次世界大戦のとき、かな?第二次じゃなくて第一次ですよ、第一次。女の人は丸髷結って着物着て、まだ大正モダニズムの声も一般には届いてなかったような時代。ひぇ~~。

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中ではおじさんたちが作ってます。右上はぶちまけられた小麦粉。その手前には練って丸めた生地。豚ミンチを箸ですくって下半分だけ皮をつけ台の上に転がしてます。

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もうこれは人海作戦。すごい活気です。白い服のおじさんだらけ。
さっき半分までおおった饅頭の皮を引っ張り、折り曲げ折り曲げクリクリ一回転させてキュッと絞ると出来上がり。

曲げる。入れ込む。練る。引っ張る。ねじる。人の手のなしうるあらゆる動きを見ているような気がします。しかもそんな手が何本も・・・・。一人あたり1分間に10個から12個作るそうです。それを彼らは一日中やってるんです。アンビリーバボーーーー!

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蒸しあがった豚饅頭を、今度はおばさんが入念に手でチェック。その真剣な表情にちょっとこっちも身のひきしまる思い。

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「すいませーん。熱い汁が飛びますので、後ろに下がってくださーい」
声と共に豚饅頭は、アップサイドダウン。おばさんの手は白くふやけているのに熱で真っ赤っか。

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私の買った20個の豚饅頭を丁寧に包んでくださっています。「ありがとーございましたー!」いえいえ、こちらこそ、ありがとうございました、の気分で店を後にしました。

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と言うことで今日は、おそるべし南京町からの中継でお伝えいたしました。


早坂

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コメント

老祥記情報ありがとうございました(^0^)
この機会に調べたところ 私のお気に入りの「豚まん」はやはり、商店街の中にある「老詳紀」のようです。南京町の「老詳記」も食べましたが、もっと 「噛んだ瞬間にスープが飛び出す!」食感なんです~ もし ここの定休日が火曜でなかったら、すぐに行きます!
ところで、早坂さんの写真は 素人ではないですね。雑誌とかの仕事されてるんですかね???記事を見ていると どんどん先が見たくなってきます。

こんばんは!おいしんぼさん。

ここのHPによれば↓↓こう書いてま~す。

休業日のご案内
●毎週月曜は定休日です

TEL:078(331)7714 

上の記事の「老祥記」のブルーになった文字をクリックされて「店主の掲示板」というところをあけると書いてあります(すこし分かりにくいつくりですが(^^;)

イヤ~写真はまだまだお恥ずかしいですが、おいしんぼさんの「UDON」再現!!HPの完成を心から楽しみにしております。

名店がまだまだ隠れているようですので、おいしんぼさんのHP頼りにまた再び「UDO~N」してこようかなって気になっています。

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